自分の信用情報記録見たことありますか?

クレジットカードの平均保有枚数がどのくらいかご存じでしょうか?
JCBが発表したクレジットカードに関する総合調査によると、保有枚数は年々増加し2006年度は3.3枚。(ちなみに実際に財布に入れている平均携帯枚数は2枚)クレジットカードの利用場所は、専門店、デパート、スーパー、コンビニなどに加え今では病院、税金の支払いと着実に利用場所は増えつつあり、またカードのサービスも持って貰うために、単なる支払い先延ばしツールから、ポイントや優待などの高付加価値路線にシフトしたこともあり、消費者に受け入れられて言った結果が保有枚数増加に繋がったと思われるが、一方で保有数と実際に携帯している枚数に乖離がある点は、つきあい上仕方なく持たされているカードが少なからずある結果なのか?はたまた買い物用、ネット専用と使い分けしている結果なのか?と結構興味深い数値だったりします。
JCB クレジットカードに関する総合調査2006年度版

さて、平均3枚近くクレジットカードを契約していると言うことは、変わった見方をすれば、利用限度額も枚数分増えることになり、複数カードを合算した総額ベースで見ると大台突端方は結構居るかと思いますし、中には総限度額が収入の半分以上占めているような方もいるかと思います。この限度額は、各カード会社の独自の審査基準によって決定されますが、その審査時に
一評価基準として活用されるものとして、信用情報が用いられています。と言うことで、今回は信用情報について触れてみようと思います。そもそも信用情報とは、金融機関が個人に金を貸す際に用いられる個人の経済活動情報。もっと簡単に言ってしまえば、金融機関にどの程度借りているか?と言った借金の履歴だったりします。我々がクレジットカードを申し込む時、パスポートや運転免許書、健康保険証と言った身分証明書を提示しますが、あの証明書だけで発行が適切か審査しているのではなく別途の信用情報を活用し発行が適切であるかどうか判断して居るわけです。この信用情報にはどんなことが記載されているのでしょうか?
 
・個人を特定する情報(氏名、住所、生年月日、自宅と勤務先の電話番号、勤務先名)
・クレジット契約に関する情報(契約日、カード、リース、住宅ローンと言ったどんな契約をしたかの種類、借りた額(利用限度額))
・支払い状況(残債額(ショッピング分、キャッシング分)、直近の請求額、入金額、過去2年程度の入金状況、契約中か解約したか、貸し倒れとなった等を示す返済状況)
 
これが契約した会社、カードごとに記載されると共に、新規にクレジットカード等を申し込んだことを示す申込情報に、クレジットカード会社が与信管理などの関係で信用情報を覗いた時期を示す利用記録等が載っています。
細かく書きましたがざっくり言ってしまえば、クレジットカード等を申し込んだ時に記載した個人情報に加えて、利用実績が載っているわけです。
(ぶっちゃけ、申込み時の借り入れ状況欄を控えめに書いても、信用情報を開示し登録されている残債額を合算すれば、申告と極端に乖離していないか等は簡単に判明してしまう。)
 
これらの情報は、今契約しているカード会社等が一定期間ごとに、信用情報の収集及び提供を行う信用情報機関に情報が渡され、そこで一括管理され、他のカード会社等が審査するときに参照することが出来るようになっています。(なお、カード等を申込みする際には、約款にこれらの信用機関の情報を参照すること、申込み情報などを登録することが明記されています。)
また信用情報機関は5つあり、申込みした会社の業界(消費者金融系、カード会社)によって登録先が異なっています。しかし、ほとんどの会社が2~3社程の信用情報機関にデータの参照、登録します)
・ 全国銀行個人信用情報センター (銀行(住宅ローンなど)、銀行系カード等)
・ 株式会社シー・アイ・シー (クレジットカード会社、保証会社、リース会社等)
・ 株式会社シーシービー (クレジットカード会社、保証会社、リース会社等)
・ 全国信用情報センター連合会 (消費者金融系)
・ 株式会社テラネット (カード会社、消費者金融等)
 
また、貸倒、破産等の重要情報については、一部の信用機関間で情報共有が
なされたり、官庁からの破産情報等を各機関が個別に登録するケースもあります。
 
さて長々と書いてみましたが、我々の日頃の行い(支払い遵守という意味)が定期的に更新され、新規申込み時、カード更新時等にその情報がと一評価基準として活用されていると言うわけです。よって、甘い気持ちで滞納してしまうなど計画的な利用から逸脱することがあれば、最悪新たにカードを作りたい時ローンなどを組みたいとき等、本当に借りたいときと思ったときに支障が出る可能性もあるわけです。ネガティブに考えると一見、嫌なシステムだったりするわけですが、借りすぎを防止するという意味では、十分な程のメリットがあると言っても良いかと思います。
そもそも信用とは、相手を信じてこそ成り立つものですから、しっかりしている人から見れば記載されること自体は怖くも無く、むしろしっかりしていることを見せつける良いチャンスという見方も出来ます。このしっかりとした実績こそが、後になにかのカードを取得したり、いわゆるステータスのあるカードを取得するとき、住宅ローンなどの高額ローンを組むとき等に一つの評価基準として役立ってくると言っても間違ってはいないと思います。また、少々苦言となってしまいますが、しっかり払えないような人にはこの情報が元でより貸して貰えないケースも出てくると思いますが、これは自分の責任でしょうからやむ終えないことでしょうし、なによりこの制裁ともとれる状況こそが、しっかりとした金銭感覚を身に付ける良い機会であると個人的には思ったりします。
個人的な勝手な予測ですが、いずれカードを持っていることが当たり前、逆に持っていないと、いろいろな制約を受けるなんて事が定着しそうな気がします。それは利用場所が拡大してきていることもありますが、なにより料金を回収する側(サービス提供者)からして、銀行口座からの引き落とし、コンビニ払い振り込み等は
結構手間がかかるものです。その点カードは、限度額いっぱいになって居ない限りはカード会社とサービス提供側間の支払い契約は成立し、もし焦げ付いても消費者から回収するのはカード会社となる訳ですから、サービス提供側の回収手間は減ります。いずれ、カード支払いのみが当たり前で、銀行引き落とし等に手数料を徴収されることが当たり前。予約時にカードが無ければ予約すら出来ない・・・・。なんてことが来るのでは
ないかと感じています。ちょっと極端かもしれませんが仮にそうなった場合、今後ますます信用情報は重要になってくると思います。一度信頼関係を壊せば、その修復はなかなか出来ません。日々の地道な常重ねがあってこそですので、皆さんも意識されてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、信用情報は皆さんも見ることができるというのはご存じでしょうか?先ほどの5社では、郵送もしくは来社で、自分の信用情報を確認できる情報公開がなされています。かく言う自分も、間違ったことが明記されていないか等を確認すべく半年から1年ペースで開示しに行ってますが、支払い実績が分かるため休眠カード化しているなどカード管理の意識が高まります。皆さんも一度、信用情報を開示してみませんか??

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