「なんとか還元水」の松岡農林水産大臣が自殺

始めに、松岡大臣のご冥福をお祈りいたします。
公費負担されるはずのものを資金管理団体に計上するなどして問題となり「なんとか還元水」という言葉で、悪しき全国区に名が馳せてしまった松岡農水大臣が本日、新議員会館にてお亡くなりになられた。
理由は今後解明されるだろうが、現在問題となっている緑資源機構を巡る
談合事件等の影響からと思われるが、なにも死ななくても良かったのでは
ないか?というのが本音である。仮に間違ったことをしていたとして、なんらかの形で真相がはっきりしたとする。おそらく、還元水の時の一連の発言などからしても国民はそう簡単には許さなかったと思う。故に、一旦議員辞職するなど政治生命を奪われる可能性はあったものの、その後出直し選挙とかで再度政界にチャレンジすることも出来たはずである。なんとも、やるせない。ただ、一個人としては、安倍さんがいらぬ擁護をしてしまった為に、松岡さんの引き際を奪ってしまい、こうならざる得なかったように思えてならない。そもそも、なんとか還元水の件でも、松岡大臣は内閣等で公表すべきと決まれば、話すと言っていた。あの段階で下手に庇わず、むしろ早々に問題解決させたほうが、その場は騒がれてもその後を考えれば本人のためにも、自民党のためにも良かったようにも思える。申し訳ないが、安倍さんは総理としては相応しくないように思える。次回の参院選で自民が綺麗に惨敗して、しっかり責任をとってもらいたいものである。
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松岡農相自殺:現役閣僚がまさか、議員宿舎騒然 光熱水問題で苦境
参院予算委で答弁する松岡利勝農相=国会内で2007年3月14日午後3時6分
藤井太郎撮影 農林水産省所管の独立行政法人・緑資源機構(川崎市)を巡る官製談合事件への捜査が進む中、松岡利勝農相(62)が28日、首つり自殺した機構への強制捜査(24日)から4日。事務所経費の不明朗な支出に対し、国会で厳しく追及されても「鉄面皮」を貫いてきた松岡農相に、何があったのか。地元・熊本でも捜査が続く事件とのつながりは。関係者に衝撃が走った。 同日午後1時過ぎ、自民党本部。事実関係の確認を求める記者に職員は「担当者がおらず対応できない」と繰り返した。一方、東京都千代田区永田町2の衆院第1議員会館の2階に入る松岡農相の事務所には、数十人の報道陣が押し寄せたが、事務所の中に入れず廊下にあふれ出した。事務所内では、秘書らしい男性らが電話の対応に追われた。 さらに、松岡農相が自殺を図った衆議院の赤坂議員宿舎(東京都港区)の管理人は「警察の車両が昼ごろに来た。何階に住んでいるかなどは、セキュリティーや個人情報の都合で言えない」と話した。また、地元・熊本県菊陽町の事務所で働く女性は「(事務所には)私を含めて2人のパートがいるだけで、何も分からない。秘書は出払っている。東京からも情報は全く入ってこない」と動揺した様子で話した。「松岡バッシング」とも言える批判が始まったのは、公費で負担される国会議員会館の光熱水費を、資金管理団体に年間500万円前後計上していた問題からだった。国会で追及された松岡農相は3月5日、参院予算委員会で「『ナントカ還元水』のようなもの。暖房とか別途そういうものが含まれる」と要領を得ない答弁を行い、詳しい説明を避け続けた。このため批判が増幅し、与野党を巻き込む「政治とカネ」の問題に発展した。
 その後、事務所経費を巡る問題で何度追及されても表面上は平静を保っているように見えた。ところが、24日の機構本部への捜索に続き、25日には松岡農相の地元、熊本県小国町にある機構の出先機関「阿蘇小国郷建設事業所」などが官製談合事件の関係先として捜索された。直接の容疑となった林道整備の調査設計業務だけでなく、同町などを事業区域とする「特定中山間保全整備事業」でも談合疑惑が浮上。松岡農相の支援企業が入札に参加しており「疑惑」がささやかれ始めていた。
 議員会館で松岡農相と同じフロアに事務所がある民主党議員の男性秘書は
「午後1時前から松岡農相の部屋の前に記者が集まって騒がしくなった。自殺を図るぐらいならば、数々の疑惑の真相を明らかにするとか大臣を辞任するとか、他に責任の取り方があると思う。ただただ驚いている」と話した。
(以下略)
 毎日新聞 2007年5月28日 東京夕刊
ソース元: http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/archive/news/2007/05/20070528dde041040057000c.html
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