ANA A380導入に向け調整開始 9月までに決定へ

少し前に、検討しているという話が出割ったが、どうやら本気で検討していた
ようで9月までに最終判断をするらしい。
シンガポール航空含め海外勢数社が導入を決め、豪華な仕様で展開するなか
他社との競合に勝つためにというのもあるだろうし、最近の燃料高騰などから
機材サイズを小さいものにして、その分便数を多くしてユーザーニーズにマッチ
させようとする動きより、かつての一番乗りそうな時間帯に大量輸送する方針に
戻すことで、この燃料高騰に乗り切ろうとしているように感じる
ひょっとしたら単純にB787が納品遅れのおかげで機材入れ替え計画が
狂い、その帳尻あわせなだけかもしれないが、路線によっては搭乗する運賃より
サーチャージのほうが高いもしくは同等になんて路線が増えそうな状況の中で
A380のような大きい機材は逆に負担をもたらしてしまう恐れはないのかと
危惧してしまうのだが。
———————————————————————————-
欧州路線、エアバス機投入へ 全日空、納入遅れB787から転換?
7月5日8時0分配信 産経新聞
 全日本空輸が、欧州エアバス社の超大型機「A380」を購入する方向で
調整していることが4日、明らかになった。機体は5機程度で購入額は
約1000億円になる見込み。ビジネス需要が伸びている欧米路線に
平成24年から就航する。大型のエアバス機購入は日本の航空会社で
初めて。A380は燃費効率がよく、経営を圧迫する燃料高騰に対応する狙いが
あるが、一方で、米ボーイング社の新型機「B787」の納入が再三遅れている
ことに不満が強く、戦略転換をはかった側面もある。ボーイングが圧倒的なシェアを
誇ってきた日本の航空機市場に今後、大きな変動をもたらす可能性がある。
                  ◇
 A380は、エアバスが開発した世界最大の旅客機で総2階建てで、500〜800席。
昨年10月にはシンガポール航空がシンガポール−シドニー間で就航している。
一度に大量の客を運べて運航効率がよく、機体が軽量で燃費効率に優れて
いるのが特徴だ。
 全日空は今月3日、新機種選定委員会を社内に設置して検討を開始、9月を
めどに最終結論を出す。成田−ニューヨークといった北米路線と、成田−ロンドン
といった欧州路線に就航させる案が出ている。
 全日空の欧米線は現在、1日2便(1往復)。当初、羽田や成田空港の発着便枠が
拡大する22年以降には、燃費効率の優れたボーイングのB787を投入し
1日4便(2往復)に増やす計画だった。しかし、部品トラブルなどを理由に
B787は3回納入を延期し、初号機納入は21年7〜9月期にずれ込む見通し。
北京五輪にあわせ中国路線に就航させる予定だった全日空の不満は強く、
欧米線には、B787に代わってA380を投入することになる公算が大きい。
 また、B787は日本航空への納入も遅れており、日航、全日空ともに
損害賠償請求を検討するなど信頼失墜は深刻。日本の航空機市場は9割を
ボーイングが占めるものの、エアバスはA380を日本市場参入拡大の足がかりに
しようと考えており、今後、勢力地図に変動が生じる可能性もありそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000095-san-ind
———————————————————————————-

JAL エアバス次世代機A350XWBの調達を検討

財務体質的に厳しいながらも燃費の良い次世代機への切り替えを急ぐJAL。
ANA同様にJALもボーイングB787の購入を表明していたが、ここに来て一部を
エアバスにA350XWBに変更しようとする動きがあるようだ。
かつてのB777同様、本来ならば一種類限定と行きたいところなんだろうが
肝心なB787と言えば、一番最初に受領するANAですら、納品が遅れに遅れ
ている始末。JALの受領はまだ先だが、当然遅れることが予想される。
しかし、ANAに比べて機種の構成が古いJALにとって、少しでも最新鋭機に
変えられれば、その分コスト削減が可能となるが、それがままならないとなれば
資金面が不安になってくる。
背に腹は変えられないこともあり、エアバス、ボーイングの2社に分けることで、
リスクヘッジしようとしているものと思われる。個人的には、エアバスA350XWBは
セールス面でB787より遅れをとっており、逆に大量購入を表明することで、B787以上に
安く抑えられれば、それはそれでアリかと思ってしまうのだが・・・・。
———————————————————————
JALがエアバスの次世代機調達を検討、ボーイングの納期遅延リスクを分散=関係筋
2月22日13時55分配信 ロイター
 [東京 22日 ロイター] 日本航空(JAL)<9205.T>が、欧州の航空防衛大手EAD傘下のエアバスから、中型の次世代機「A350XWB」の調達を検討している
ことが22日明らかになった。複数の関係筋がロイターに語った。
 これまでJALは、燃費に優れる次世代中型機の調達先を米ボーイングに絞り
込んでいたが、納期が半年程度遅延する見込みとなっている。JALは、調達先を複数社
に広げる方針に転換し、燃油価格の高騰が経営に与えるリスクを分散したい考え。
 JALは中型の次世代機を燃油費削減の切り札と位置づけ、ボーイング787型機を
55機調達する計画をすでに打ち出している。ただ、ボーイングの生産体制が整わず、
JALへの787型機の納入時期は当初計画の08年8月から半年程度遅延する見込み
となった。これまでJALは、パイロットの訓練や整備機材、部品調達などの合理化のた
めに調達先を1社に絞り込むのが得策との判断だったが、今後もジェット燃料の価格が
高水準で推移すると見ており「次世代機の調達先を1社に絞り込むリスクは大きい」(JAL幹部)
と危機感を募らせ、調達先を複数社に広げる方針に転換した。
 中型の次世代機は、機体の主要部分に剛性が高く軽量な炭素繊維素材を用いており
従来機に比べて燃費に優れる。JALは、飛行距離の長い欧州路線に同クラス機を投入
すれば、1路線当たりで年間15─20億円のコスト削減につながると試算している。
こうした次世代機のコスト抑制効果は、足元の中期経営計画にも織り込んでおり
同クラス機の導入遅延が長引けば、中期経営計画の実現に影響が及びかねない状況
になっていた。
 エアバスのA350は開発途上で、航空会社への納入は2013年以降となる見通し。
このため直ちに787型機の代替機と位置付けるのは難しいが、JALは中長期的な視点
から機材の購入計画の見直しを進める。関係筋はエアバスからの調達規模は明らかに
していないが、ボーイング787型機の調達計画55機のうち、調達が確定した35機を
除く20機分の計画枠をA350に振り向ける可能性がある。
最終更新:2月22日13時55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080222-00000590-reu-bus_all
————————————————————————–

デルタ航空がB787を125機発注

B767の後継にあたるB787。
2004年に全日空が50機発注。来年には、全日空が世界で最初に納品を受ける予定となっているが、この度デルタ航空が125機も発注することになった。既にB787は各社の航空会社から発注が相次ぎ、確定発注だけで560機程度。オプション発注を含めると実に900機近くとなるほどの大人気。すべての飛行機が引き渡されるのは数年いや10年近くになると思われるが、そう遠くない時期にはB787があちこちで飛び回っている時がくると思われる。
—————————————
WSJ-デルタ航空、ボーイング787型機を最大125機発注へ=COO
6月19日17時39分配信 ダウ・ジョーンズ
ニューヨーク(ウォールストリート・ジャーナル)米デルタ航空(NYSE:DAL)は米ボーイング(NYSE:BA)の次世代中型機「787型ドリームライナー」を
今年末までに最大125機発注する可能性があるという。デルタのジム・ホワイトハースト最高執行責任者(COO)がインタビューで明らかにした。これは同社が財務の健全性を取り戻し、米国外での事業拡大のために投資意欲を高めていることを示している。
発注の規模は表示価格で200億ドルと推計されるが、こうした注文は通常、大幅に値引きされる。125機の発注は、確定発注とオプション発注の組み合わせとなるとみられる。デルタは座席配置や運航・維持費用について検討しているため、交渉はまだ続いている。デルタは、国際線の強化を目標に掲げているが、それをかなえるには具体的に何機のドリームライナーが必要か、まだ判断を下していない。しかし、ホワイトハーストCOOはインタビューで、「長期にわたる大量発注」について検討していると語った。デルタ幹部らの意向は、現在運航している104機のボーイング767を最終的にすべて787型ドリームライナーと入れ替えることだ。デルタは時価総額ベースで米格安航空最大手サウスウエスト航空(NYSE:LUV)に次いで米国で2番目に大きい航空会社。
デルタの計画通りに実現すれば、米航空会社からの787型ドリームライナーの受注としては、これまでで最大規模となる。787の販売は当初から好調だが、ボーイングは製造工程で混乱が生じないように慎重なペースで進めたい考えを示している。同社の話では、2015年近くまで新規顧客向け787は売り切れ状態にあるが、デルタのように過去の年からオプションを持っている航空会社は、それより早い時期に一定数を確保できるとのこと。またこの大量発注計画は、2005年に連邦破産法の適用申請に追い込まれたデルタが、現在はいかに成長に向けて力を入れているかを示すものでもある。4月末に連邦破産法の保護下から抜け出して以来、同社は低迷する国内線の比重を抑え、国際線を増強する戦略を推し進めている。国際線は通常、国内線よりも利益率が高い。
最終更新:6月19日17時39分
ソース元: