数年前から航空機内での利用が制限されている携帯電話。
利用者側も搭乗するたびごとにアナウンスされ、すっかり認知されていると思っていたのだが意外に守られていないようで、実際に航空機内で乗客が使用した携帯電話などの電子機器の影響で、機体に異常が出た件数が2005年には48件あり、1999年の10件から激増したとのこと。これまでに報告された障害の約半数は操縦室のモニター異常らしいが2001年には高度約3000メートルで上昇中に機体が突然右に25度傾くトラブルが発生。2003年には、空中待機中の航空機が高度を約120メートル逸脱するなど運航に影響が出た例もあったようで、これらはいずれも乗客が携帯電話の使用をやめると正常な状態になったとのこと。これらを踏まえて、新たに通信機能がある電子ゲーム機やワイヤレスマウスなどパソコン周辺機器の一部機能の使用制限する方向で調整しており、早ければ夏休み前にも実施するとのこと。幸い大惨事は起きていないが、そうならないようにするためにも搭乗前にはしっかり電源を落とすようにしましょう。
毎日新聞 携帯電話:航空機内の使用で異常、05年に48件