B767の後継にあたるB787。
2004年に全日空が50機発注。来年には、全日空が世界で最初に納品を受ける予定となっているが、この度デルタ航空が125機も発注することになった。既にB787は各社の航空会社から発注が相次ぎ、確定発注だけで560機程度。オプション発注を含めると実に900機近くとなるほどの大人気。すべての飛行機が引き渡されるのは数年いや10年近くになると思われるが、そう遠くない時期にはB787があちこちで飛び回っている時がくると思われる。
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WSJ-デルタ航空、ボーイング787型機を最大125機発注へ=COO
6月19日17時39分配信 ダウ・ジョーンズ
ニューヨーク(ウォールストリート・ジャーナル)米デルタ航空(NYSE:DAL)は米ボーイング(NYSE:BA)の次世代中型機「787型ドリームライナー」を
今年末までに最大125機発注する可能性があるという。デルタのジム・ホワイトハースト最高執行責任者(COO)がインタビューで明らかにした。これは同社が財務の健全性を取り戻し、米国外での事業拡大のために投資意欲を高めていることを示している。
発注の規模は表示価格で200億ドルと推計されるが、こうした注文は通常、大幅に値引きされる。125機の発注は、確定発注とオプション発注の組み合わせとなるとみられる。デルタは座席配置や運航・維持費用について検討しているため、交渉はまだ続いている。デルタは、国際線の強化を目標に掲げているが、それをかなえるには具体的に何機のドリームライナーが必要か、まだ判断を下していない。しかし、ホワイトハーストCOOはインタビューで、「長期にわたる大量発注」について検討していると語った。デルタ幹部らの意向は、現在運航している104機のボーイング767を最終的にすべて787型ドリームライナーと入れ替えることだ。デルタは時価総額ベースで米格安航空最大手サウスウエスト航空(NYSE:LUV)に次いで米国で2番目に大きい航空会社。
デルタの計画通りに実現すれば、米航空会社からの787型ドリームライナーの受注としては、これまでで最大規模となる。787の販売は当初から好調だが、ボーイングは製造工程で混乱が生じないように慎重なペースで進めたい考えを示している。同社の話では、2015年近くまで新規顧客向け787は売り切れ状態にあるが、デルタのように過去の年からオプションを持っている航空会社は、それより早い時期に一定数を確保できるとのこと。またこの大量発注計画は、2005年に連邦破産法の適用申請に追い込まれたデルタが、現在はいかに成長に向けて力を入れているかを示すものでもある。4月末に連邦破産法の保護下から抜け出して以来、同社は低迷する国内線の比重を抑え、国際線を増強する戦略を推し進めている。国際線は通常、国内線よりも利益率が高い。
最終更新:6月19日17時39分
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