A&G超RADIO SHOWアニスパ!最終回直前の公開生放送に行って来た(感想)

2004年に前番組であるアニゲマスターから交代し放送開始したA&G超RADIO SHOWアニスパ!。
かれこれ11年続けていていた番組がとうとう終了することに・・・・。最終回直前で公開生放送開催ということで応募したところありがたいことに当選となり、行ってくる事に。今回は公開生放送について書きたいと思います。

■アニスパとは? その面白さ。
どうせ、この記事に辿り着く方はアニメ好きな方々だと思うから割愛しても良いんだろうけど、あえて書くと文化放送で土曜21時から放送されるアニメ・ゲームを取り上げるラジオ番組。MCに当時構成作家の伊福部さんとポアロというバンドを組みつつも、基本的な生計はコンビニバイトがメインだった鷲崎さんと、声優の浅野さん。もともとこの二人は放送開始1年前に、今は亡きBSデジタルラジオで浅野真澄のスパラジという番組で共演。この時から二人のトークが面白かったのが印象強く、その人気を武器にそのままスパラジに昇格していたった感がある。また、前番組であるアニゲが作品の中身を深堀りするようなヲタにとっては嬉しい濃い話が多かったのに対して、こちらは作品等にも触れるけど、どちらかと言えば(失礼だけど)漫才のような掛け合いトークが絶妙過ぎて、アニメを知らないライト層や知らない層にも受け入れやすかったと思うし、あのトークでゲストとも掛け合うのでゲストも変な企画もあったけど比較的思っていることなどしゃべりやすかったのではないか?と思う。(当時のライト層な私も、前番組のアニゲにあっちゃんこと榎本温子さんが隔週出演していて聴いていたけど、話題等どこか入り込みにくかったなぁ・・・。逆にスパラジになってからはかなり聴いていた記憶が。)

■公開生放送の内容
 すでに放映されていることだから聴いている方にとっては、オンエア中はまさにあの通りでしたが、箱番組中などはフリートークが炸裂。特に浅野さんは番組終了で油断し、このタイミングで喉が不調気味ながらも相変わらずな毒気も含め楽しませてくれました。(書きたいけど、いろいろ毒気強すぎて本人に影響与えかねないので自粛。) ただ、本人達には影響ないけど興味深かったことはアンケート。公録に来たリスナーの年代では、開催時間の関係で10代は18-19歳に限定されてしまった点はあるけど、20-30代が75%を占め、20%程度が40代。残りは50-60代。11年も続いた訳ですから若干高年齢化している感はありますが、とはいえボリュームゾーンをしっかり抑えているところは凄いな・・・と。あとは数年前に流行ったアニスパコパコ婚についても「婚」まで辿り着いたことはないけど、パコパコまでは行った兵が存在。なかなか面白かったなぁ・・・。あとは、この番組は野球シーズン中は終了後から放送となるため、時間短縮されてしまうのだがその総時間はなんと番組70回分(2時間まるまるで換算)。実にもったいない・・・。

また番組終了後のフリートークでは、オンエアでは話すのは止めたけど・・・と前置きしつつ、番組やっていて恵まれている?こととして、震災後、強い地震が度々発生していたのでいつでも速報放送ができるように体制も整えていたらしいのですが、幸いなことに番組のトーク中に地震発生は無かったそうで、トークを中断することが無かった点は恵まれていたかも・・・と言っていた点は、なかなか興味深い発言だったかも。

■番組終了はもったいないけど・・・・。

オフレコだったかもしれませんが、箱番組中のオフトークで終了理由として10-20代の視聴率が下がっている・・・ということだったらしいですが、公開録音参加した限りではそんな感じはしなかったなぁ・・・と。そのまま続けて問題なかったようにも感じます。むしろ番組がどうこうよりも、他の要因にえる影響の気がしました。ネットも普及して、子供から使うようになってからラジオ等を聴かなくても情報は入手できるようになったし通販展開でグッズもいろいろ買える。さらにアニメイトなども今じゃかなりの都道府県に進出。直接出向き買うことも以前よりは容易になったし、番組視聴だって東京か大阪U局ぐらいだったのが、BS11など全国放送網があるし、制作会社や通信会社によるアニメ配信も開始し、また文化放送が得意であった声優ラジオ番組だってニコニコ、音泉ほかネットラジオ等でも聴ける。アニメを見る・知るための敷居がずいぶん下がった。その上、交通網が発達しLCC、バスなど競争加熱で東京含め大都市圏へもお手ごろ価格でいけるようになったし、昔と違って女性声優のアイドル化とかで土日にイベントが多く開催されるようになり
その時間帯遊びに行く人だって増えた・・・・。

結局、番組は求めている人は多いけど、そのタイミングに聴けていない人が徐々に増えているのかもしれませんね。人の行動できるのは1日24時間しかなく、その決まった時間を様々な産業・業種が奪い合っている訳だけど、ラジオってテレビと同じでその時間に見てもらうに拘りすぎているのかも。スポンサーが居て視聴率という指標があるので仕方ない部分はあるけど、タイムシフトの考え方をもっと取り入れた方が良いと気がします。正直、文化放送は先行してBSデジタルラジオやらネット配信とかチャレンジしているにも関わらず、タイムシフトだけはしてこなかった点は勿体無かったかも。個人的には、普通に放送しても良いけどタイムシフト配信とかもしていれば両取りできたのでは?と思って見たり・・・。少なくともテレビ局は自らタイムシフトする方向に舵取りし始めてきたので、今からでもラジオも舵きってもよいかもしれませんね。

と、技術進化による情報入手の敷居低下、ユーザーの時間の使い方とラジオ局のやり方にミスマッチなんて仮説も書きましたが、その一方で、馴染めなかったユーザーが増えていることも事実なのかもしれませんね。私が昔アニゲマスターに抱いた入り込み難い感覚を10代-20代の子が感じているのかもしれません。また前述の通り演者さんの生の声含めて情報が簡単に入手できる訳ですから、それでもここは有益なんだ!と聴いてもらえる番組に進化し続けなければならない・・・。昔こそ敷居を下げるべく笑いに寄せた感じがありますが、再びアニゲマスターのような深堀り追求型の方が好まれるのかもしれませんね。(まぁ個人的には、アニゲまで行かなくて良いけど。アニスパでもう少し濃い目の話題ができれば良いのかも)

と、いろいろ思いながらも、番組は終了しちゃうのですが個人的には辞めて欲しくなかったな・・・。特にあの二人の掛け合いはなかなか面白かったし、少なくとも私が若かった時代から聴き続けてきたものですから寂しさもあります。ただ時の流れというか、栄枯盛衰というか、節目には変わっていく訳ですから仕方ないですね。次の新番組がより良いものになっていただけることに期待しましょう。

(とは言え、TFMのサタデーウェイティングバー アバンティーに続き好きな番組がまた一つ終わるのね・・・。ラジオ以外でも馴染みの店が高齢化で営業終了しちゃうとかあって、やっぱり人は年を取っていること、いずれ終わりがくるんだなとシミジミ感じる)

anispa