Wake Up, Girls Festa. 2015 “Beyond the Bottom Extend” ライブ感想

Wake up Girls!と言えば、AVEXと81プロデュースがタッグを組んだ企画で、アイマス、ラブライブなどのアイドルにスポットを当てたオトナアニメ作品の第三勢力的存在。(プリパラやアイカツなどをコドモアニメを入れるとキリがないので除外)
正直この手の作品はハマり出すとそれなりの出費も伴い大変なので、個人的にはアニメ(劇場公開含む)はどれも見るけどライブ等深追いするのはアイマスだけにしている。そんなWake up Girls!を推すワグナーではない私が諸般の事情でライブにご招待いただく機会をもらったので行ってみることに・・・・。今回はその感想をまとめてみたいと思う。

wugfes2015
※幕張メッセ電磁ホール5。

まずはセットリストから。

■セットリスト
1. 少女交響曲
2. 地下鉄ラビリンス
3. 極上スマイル
<イベントパート> バッティング企画
4. 7 Girls War
5. 素顔でKISS ME
6. レザレクション/I-1club(ネクストストーム)
7. Beyond the Bottom

<アンコール>
8.ワグズーズー
9.タチアガレ

今回のライブはアンコール含めて2時間ちょっと。イベントパートが1時間近くやるという訳のわからないことをやってしまい披露された曲はたった9曲と最近のアイドル系作品のライブにしてはずいぶん控えめすぎ。劇場版前篇でリリースされた少女交響曲、素顔でKISS ME(AVEXらしい曲調)に加え、前日から封切られた後編のBeyond the Bottom、レザレクションなどが披露されたが、同じく作品上重要な役目をもったI-1club内でのメンバー対決で使われた”運命の女神”は残念ながら披露されなかった。

■総じて不満しか残らないイベント。
ライブを終えて感じたことは、なんともいえない感。時間が経つごとに不満しかなく主催であるAVEXの力不足感が作品の魅力を半減させているなぁ・・・と感じてしまう。まず曲。Beyond the Bottomとか少女交響曲とか聴けて嬉しかったけど、圧倒的に披露した曲が少ない。Wake up Girls!は正直、アイマスやラブライブみたいに楽曲は多くないので、2-3時間ずっとライブパートは難しいと思うけど、それでもまだ全員曲で歌っていない曲もあるし、個人曲を含めたりすれば、少なくとも今回以上の曲披露は可能。せめて前述した”運命の女神”とか劇場版で流された曲を披露するぐらいは必要だな・・・と。

次いでイベントの構成。今回ライブとライブの間に、劇場版での戦いの舞台となった”アイドルの祭典”に掛けて、メンバー間で戦うということでバッティング企画が行われたが、このバッティング企画自体が作品と関連性もなく、さらにこれに1時間近く時間を費やしてしまった。所要時間の半分をこれで終わらせるはさすがに無いし、企画の発想が芸能人のお遊び企画をアニメイベントでもやってみた感じで根本的に間違ってるなぁ・・・と。素直に歌や作品の感想とかをやるとか、あとはせっかくなんだから劇場版後編では静止画でしか表現しなかった優勝シーンを朗読劇とか演じるとか。方法はいくらでもあったと思う。

また告知タイミングもあんまり良くなかったなぁ。そもそも告知ってライブパートが結構な時間が経った時に演者さん、そして観客側双方にちょっとした休憩を与えるタイミングに用いるもの。企業視点で見れば広告してナンボなんだけど、今回はバッティング企画で時間を使い、ライブもあまり多くしていない中での状態で逆に興ざめしてしまう。今回の構成ならば各席にパンフも備え付けてあったから宣伝コーナー設けないほうが良かったかもね。

さらに、アンコール後の最後の挨拶で本人たちがマイクを使わず挨拶してくれたが、あの時音響さんはBGMの音量を下げなかったのも痛い。ちゃんと音量下げて本人たちの大声あげての感謝コメントをみんなに届けてあげないと。私はB1ブロックと比較的近い位置だったけど正直ほとんど聞こえなかった。イベントに来るようなファンの方々は優しいから良いけど、やっぱりこのあたりの配慮は必要

そして演者さんの使い方。今回出演されたのは以下の方々。

Wake Up, Girls!
(吉岡茉祐さん、永野愛理さん、田中美海さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん)
I-1 Club(ネクストストーム)
 大坪由佳さん、安済知佳さん、高野麻里佳さん、甘束まおさん
I-1 Club
 山本希望さん、上田麗奈さん

浅沼晋太郎さん(マネージャー)、下野 紘さん(ファン)、宮本 充さん(白木)

早々たるメンバーだけど、白木役の宮本さんは冒頭と最後にチョイ出てくる程度。希望さんや麗奈さんに至ってはイベントパートでバッティングするだけで、歌も歌うことがなければ作品の感想もなし。凄く勿体ないし、観に来ていた我々も希望さんや麗奈さんが歌ってくれるであろうと予想していたはずでがっかりした方も多いはず。それこそ前述した今回歌わなかった”運命の女神”をI-1全員で歌っても良かったと思うのよね。同じく前述した朗読劇だって出来たよね。(それをやっていれば、最後の新企画発表ももう少しワクワク感出せたと思う) 実に勿体ないなぁ・・・と。

そして最後は、新企画発表について。
劇場版後編を見た方は判るとおり、作品上ではトップのアイドル集団であるI-1 Clubに勝利してしまったので、その先どうするんだろ?と思っていた方は多かったと思う。この状態だと仮に続編をやるならば、優勝後の人気が出た場面や再び戦いがあって防衛するか否やを描いたりするぐらい。もし歌劇団への夢を持っていた”菜々美”の方向性決断がこの後編で描かれていなければ、メンバー一部離脱を掛け合わせるもあったけどそれも一先ず消えた(本人の気持ちがグラつく可能性もあるけど作品内で意志が固いともうブレることはないと宣言してますからね。自ら道を塞いだ感も)。
だから、一先ず今回新企画発表されたことはWUGが好きな人には一安心したと思う。

でも、新企画の内容は白木さん曰く「I-1と合併」
と言うことは、WUGのメンバーがそのままでI-1が加わって歌うというよりは、間違いなく前篇の練習シーンみたいにメンバー選別されバラバラになることが予想される。それって本当にそれでよかったのかな?と。アイマス、ラブライブでも同じ会社内で異チーム同士のコラボとかはあるけど、まったく別の団体同士が合併してって、どうなんだろうね。むちろん真夢が志保や愛らと組んで初代I-1のようなコラボもできることは楽しみかもしれないけど、ストーリー次第ではWUGがWUGでなくなる気も。

こちらは続編を見守るしかないけど、なんとなく一波乱起きそうな気がするのは気のせいだろうか。

と長々とイベント行った思ったことを書いたが、いろいろ残念さが残る内容に。
次回はもう少し良くなってくれると良いですね