ウィルコム、私的整理との報道される

とうとう、こんな報道がされるようになってしまった。
もともとドコモ、au、ソフトバンク(旧ボーダフォン)、ツーカーと携帯電話4社時代の
際には、データ通信のサービスをやってはいたものの決して力を入れていたとは
言えなかった。
故に、PHSのデータ通信サービスはその存在意義があったのだが、イーモバイルが
参入したことで速度等でPHSは劣り始め、その後各社もスマートフォンなどの端末
やらデータ定額サービスを始めたことで優位性は減り、また音声等に比べたら需要も
多くないので、かなり厳しいシェア争いに突入してしまっていた。さらに音声通話につい
ても、ソフトバンクの低価格戦略におされてしまっていた。
そんな新規加入が獲得しにくい状況になるなか、解約者を出さないような施策を打つ方法も
必要だったが、むしろ新規契約者に対して月980円で128Kbpsのデータ定額まで始めて
しまい肝心な既存契約者は同じサービスでありながら月3~4000円と言う、また変な
状況に。これでは既存契約者からも見放されてしまう。
正直、しっかりやっていても数年程度長く生きられただけかもしれないが
タイミング、今までの施策などがうまく出来なかった結果、早まった感じがしてしまう。
今後、債務整理等を行なってスリムな状況にした上で運営継続するのか。
はたまた有望な支援者が出ることなく結果としてサービス終了としていくのかは
判らないが、どちらにしても利用者が困る状況だけは避けていただきたいところ。。
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ウィルコム、私的整理へ 銀行団に1000億円返済期限延長求める
ウィルコムが金融機関に1000億円規模の債務返済期限延長を求める
方針を固め、近く事業再生ADRの手続きに入るという。
PHSのウィルコムが、三菱東京UFJ銀行などの取引金融機関に、1000億円規模の
債務返済期限延長を求める方針を固めたことが19日分かった。来週にも、私的整理の
一種で第三者機関が仲介する、事業再生ADR(裁判外紛争解決)の手続きに入る。
 ウィルコムはPHSで約450万人の顧客を持つ。サービスを継続しながら経営再建を
進め、政府が近く設立する企業再生支援機構への支援要請も検討する。
 ウィルコムは現行PHSの20倍の速度を持つ無線通信サービス「XGP」を開始する
電波利用免許を取得、10月からサービスを始めるが、多額の有利子負債を抱え、
今後5年間で必要な1400億円規模の設備投資の資金調達を巡り銀行との交渉が
難航。筆頭株主の米ファンド、カーライル・グループへの追加出資要請や経営陣の
刷新で事態の打開を図ったが調整がつかなかった。産経新聞の取材に対し
ウィルコムは「現時点で決定した事実はない」(広報)としている。
2009年09月19日 12時31分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/19/news005.html
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