ドコモ版iPad Pro9.7&Pencilが安いので元旦に買いに行ってきた

あけましておめでとうございます。

気が付いたら年末から今日までデレステ(アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)のガチャを回しまくって10万近くまで投じてしまうという過去最大の痛恨のミスを犯してしまい若干、年始早々大やけどをしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
(限定紗枝はんがお迎えできず・・・。しくしく。)

と、痛い話はさておいて、年末にドコモさんがiPad Proやmini4、Air2などを端末購入サポート適用し格安で販売することを発表。せっかくなので1台購入しておくか・・・と思い今回買ってくることにしたので、そのお話を。

■今年は新機種発表?それとも冬ボーナス狙い?(=回線増狙い?)1/9までの期間限定でiPadを格安販売

「端末購入サポート」に「9.7インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4、iPad Air 2」を追加!

12/21にドコモより発表されたこのお知らせ。1年間端末を使い続ける条件だけで端末代金を先に値引いてくれる「端末購入サポート」を適用の適用範囲が拡大したって話なんだけど、中身を見ると型落ち感あるmini4やAir2が5000円程度で買えてしまうだけでなく、現行のProも2万円程度で買えることに。Appleストアではmini4だってセルラーモデルは5万円台。pro9.7だって7万円台はするので、仮に1年回線台払ったって普通に買うよりは安い状態に。
ちなみに量販店ではmini4やAir2の32GBモデルが0円になっていたので、こちら買っておこうかな?と思ったのだが、そもそも、よくよく考えれば私は特価BLの身。さすがに無理だろうと思い新規は断念。12月末に端末購入サポートで買ったiPhone6の喪があけるので、これを契約変更をすることにしてドコモショップでの調達前提でオンライン予約で在庫あり店を検索することに。(ちなみにドコモショップは頭金を取ろうとする店があるんだけど、Apple商品は頭金取るとうるさいのでしないお店が多い。とはいえ全部がそうという訳でもないし、auなんかはあちこちでやってるから、予約前にはいろいろ調べておくことも大事)

その中で、Air2やmini4、Pro9.7の在庫がありそうな店舗をいくつか見つけて、どれ買うか考えたのだがmini4はサイズこそ魅力だけどiPhone6とほぼ同等なスペックでそろそろ型落ち感が半端なないし、Air2もまたしかり。結果として消去法としてpro9.7が候補に。

まぁドコモでProとPencilを同時購入すると1万円するPencil代がほぼタダになる施策があったので、それらも含めたらトクさが増すし、Pencil試してみるのも悪くないなと。

とやっと機種を絞り込み、オンラインで予約することにした。

■オンライン予約は、予約者向けの在庫でも在庫有りと表示される

最初在庫あり表示のある「とある店舗」に予約したんだけど、いつまで経っても入荷連絡がない。翌日以降に電話して確認してみると、在庫なしとのこと。在庫有り表示になっていることを伝えると店頭等で予約済みでまだ引き取りに来ていない商品があると「在庫あり」となってしまうとのこと。

仕方ないので、複数のドコモアカウントを駆使して「在庫あり」となっている店舗に予約を入れてみたところ、そのうちの1店舗(池袋にあるドコモショップ)から速攻で入荷連絡のメールが到着。(逆に他の数店舗は未だ連絡がない)

無事端末を確保。電話だとその日までに来店とか要求されるけど、オンライン予約は連絡後7日以内に来店と猶予があるので、喪明けで数日待機しないといけない時などには凄くありがたい限り。その後今度はその店舗に電話してPencilを確保してもらうようお願い。やっと喪明け後買いに行ける状態ができあがることに。

■端末購入サポートは当月1日契約こそが縛りが短くなる(=支払う料金も安くなる)

元旦。夜のうちに初詣を済ませ、午前中は寝たのち午後から池袋のドコモショップへ。凄く混雑しているのだろう・・と覚悟していたら思いのほかガラガラ。10分程度の待ちでカウンターに通されお手続きスタート。
(なんでも、行った店側のデパートが1日お休みだったので客の流れがこちらに来なかったことが幸いした模様)

応対したくれたスタッフさんが機種変にも関わらず「回線数多いから審査が入る」とか怖い発言して、えっ?さらに厳しくなったの?と不安に感じたたものの、そんなことはなくスムーズにお手続き終了。無事、iPad Pro9.7を購入することができた。

ちなみに、端末購入サポートは購入した日の翌月を1か月目として12か月間端末を使用し続けることが条件。だから一般的には2017/2から2018/1までしはられることになるのだが、当月1日の契約に限ってはこの日が属する月が1か月目とされる。(1日だとまるまる1か月なので、ここからカウントしてくれる)よって、1/1から12/31までが縛り期間となるので、極力1日契約とした方が懐にも優しいのでおススメ。

■使用用途は・・・

と買ったのは良いものの、明確な使用用途は・・・・。既にバッテリー交換プログラムで筐体傷つけられ本体そのものに交換され新しくなかったiPhoe6sに、シムフリーなiPhone7、そしてドコモ版iPhoe7Plusがあるので・・・・。一先ず、ストックボイスの番組視聴とトレーディングそして、デレステですかね。スペック的にはiPhone7と6Sの間くらいのスペックらしいので、ストレスはなさそうですし・・・・。あとはせっかく買ったPencilでお仕事あたりでも使いましょうかね・・・。

気が付けばApple率が増しているような。夏にはMacbookも買ってるし・・・。
(Android機って買い取り価格も低いし、同じ高い値段払うならAppleのほうがマシなんですよね。)

【基地局巡り】ツリーポール型(擬木) 青木ヶ原

以前にも投稿した、木に化けた基地局。

景観に配慮された基地局で、鉄塔なんだけど支柱部分を樹脂を使用して木みたいにみせている。以前は北海道でしたが、これは本州にもいくつかありまして、東京圏でもっとも近いのが富士山のお膝元で自殺の名所?で有名な青木ヶ原にもあります。

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全景。まわりの木々にしっかり同化しています。さすがに冬場はバレバレなんでしょうな

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アンテナ部分を拡大してみました。アンテナは茶色に塗って幹のように見せつつ、周りには枝葉がたくさん。

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下からアンテナ部分を見上げてみました。鋼管を木の幹のように見せています。

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こちらは設備。さすがに機器まで木に見せるようなことはしていませんが、色を茶色にすることで遠くから見た場合は、旨い具合に誤魔化しが出来ている模様。

Galaxy S7 Edgeを購入したのだけど・・・(特価BLでの顛末)

2016年夏モデルとしてGalaxy S7 Edgeが販売された。既にS6 Edgeを持っているのだけど、一回り大きくなったけどそう感じさせないデザインに防水対応、さらにメモリーも1GBアップの4GBと増え、欲しいなぁ・・・と。

ちょうどau回線が更新月を迎えたのと、一括5.5万円で月サポ有で販売している安いお店を見つけたのでMNPすることにした。

で実際、MNPは出来たのだけど当初の条件では契約できなかったというのが今回のお話。

■特価BLに該当?

いろいろMNPでグルグルさせていた人は知っているだろうけど、ある期間内に一定回数以上月々サポートや特別割引などドコモ自らが行なっている支援施策を利用した場合、その期間が過ぎるまでは新たに支援施策の適用が受けられないことになっている。これは先般の政府による料金値下げ圧力時にも触れられた長く使っている契約者の利益を新規獲得に充てすぎているというお話に起因しているものなのだが、どうやら私も適用されてしまったらしい・・・・。

申し訳ないけど、たくさん回線があるものの2年鑑使って更新月にMNPしていたぐらいだから、自転車操業している方々のようなことはしていないのだが・・・・。ちなみに、直近の加入状況を振り返ってみると。既に3-4年契約しているFOMA契約が1本ある前提で。

 ・2015/10 iPhone6S販売開始でMNPで加入
  (月々サポート、かけホーダイ半額、1GBパケット増量など)
 ・2016/12 iPhone6 2台をMNPで加入
  (端末購入サポート、月々サポート)
 ・2016/6 Galaxy S7 Edge をMNPで加入 ※特価適用不可と言われる

という流れなのだが、現時点から逆算するとiPhone6 2台購入からギリギリ半年経っていないので、半年以内に3台目がダメだったのかもしれない。とは言え2016/12時点で逆算するとこの段階で3台になってしまう訳だから当時も基準が同じならば非適用とされてもおかしくない・・・。

特価BLについては、ネットで探ってみるものの明確な条件は提示されていないようで困っている方もチラホラ。少なくとも自分の事例で見てみると半年以内で2本施策を適用した回線を持っていると適用不可。もしくは1年以内に3回施策適用していたら4回目はダメという見方はできる。
とは言え、この○か月以内に○回線が未だ明確になっていないので、もしこれが24か月=2年となると私の場合、あと1年半は施策適用不可ということになってしまう。

正直、ドコモ側の視点で考えてみると同一名義でガラケーとスマホの2台持ちしている人は多少はいるだろうけど、それ以上は回線持っている事例も自分名義で家族に使わせているを除けば多くはないだろう(少し前から利用者登録ということをドコモは始めているので、契約上は同一名義でも利用者登録で利用者が家族になっていれば別として見てくれるのかも)。また機種を買い換える頻度だってiPhoneユーザーであれば年1回だろうと。など考えてみると同一名義で2年で4回以上の施策適用された契約をする場合は、適用不可になる可能性がありそう・・・と見ておくべきなのかもしれない。

■でもお安くMNP出来てしまったのだが・・・・

ということで施策適用不可なので、月々サポートは適用されない。端末は月々サポート込みで定価9.3万円だけど適用されない人は月サポなし9.3万円で購入になるのか・・・と落胆していたところ、行ったお店では(どうやら単に間違って販売してしまったようだけど)月サポ相当分を定価を下げ一括6.4万円(税込)で販売してくれるというご提案をいただくことに。

ちなみに月サポが、MNPではなく新規契約の場合3万円程度なので、まさに相当分下がった形になっている感じ。ありがたいことにDCMXクーポンと貯まったポイントも行使可能ということで最終的に5.1万円で買うことができた。

もちろん、施策が適用されていれば一括5.5万で月サポで5万程度もらえて、クーポン適用で実質端末価格は0円できたはずなので、今回の提示価格だって買うのは損ということになるが、一般的に定価9.3万円で月サポなしで購入させられるので、それと比べたらマシ。

ということでお得に買い物ができた模様。ただ、その後調べてみると特価非適用時はDCMXクーポンですら適用できないらしく、月サポなし価格というのもほとんどやっていないらしい・・・。どうやら(私にとっては嬉しいけど)店頭側の間違った対応の結果、買えてしまったというのが実情の模様。(さすがに開通させてしまったあとで、端末も引き渡してしまっている。さらに店には個人情報は持ちないという方針を貫いているから、間違った販売をしても店側は訂正しにくいというのもありそう・・・)

■ 月サポなし価格を正式に設定すれば?

とラッキーだった気持ちと間違った販売で泣きを見る人もいるはずなので複雑なのだが、そもそもとして月サポという仕組みを見直し時期に来ている気がする。正直、モノの見方次第ではあるけど月々サポートは、単にドコモの販促費(=既存契約者から得た利益)という捉え方もできるけど一方で、今回みたいに月サポなし価格で販売できるということは端末価格はこれが真実であって、新規契約してくる顧客から月サポ分を先にもらって24か月かけて返金しているという見方もできる。(=人質にしてる) この視点で見るとiPhoneユーザーなんかは1年おきに買い換えている人もいるから、結果としてあるべき価格より高い価格で買ってもらっているということにもなる。(=キャリアの利益になっている)

それって本当に良いのかな・・・。端末だって自由に買う権利あるでしょ?本当に発生しているコストを負担してもらうことは間違っていないけど、少なくとも今の仕組みは都合よく必要以上にユーザーから料金をとっているきがしてならない。

そろそろ、端末販売側についてもこの形も見直しをすべきかな・・・と思う。とは言えキャリアの方々が自ら変わることはしないから、是非ともタスクフォース含め政府圧力で是正させていってほしいところ。

ソフトバンク・auから2年以上は解約料無しの新プラン登場。でも単なる値上げの詐欺プランだった件

「結構曲がり角に来ていて今後下がっていくだけなのに相変わらずソフトバンクはお客様のことを考えたふりして実態は搾取しか考えてないなぁ・・・。」これは一番最初にソフトバンクがこんなプランを出したとのニュースを見て感じた私の気持ち。そして「また自分たちに都合の良いことは即座に真似てきたか・・・。やっぱり、一度お灸据えないといけないかもしれないなぁ・・・・。」これは翌日auがソフトバンクと同じプランを発表した時に感じた気持ち。

昨年総務省がWGを開き、いろいろ検討した結果出された指針の中に「2年間の期間拘束の見直し」が盛り込まれたことで、ケータイ各社にが何らかの行動を求められていたのだけど、それが今回出てきたのがこのプラン。

確かに総務省の指針通り、一度契約したら最初の2年は縛られるけど、それ以降は違約金なくいつでも解約できるプランにはなってます。しかし現行(2年毎に更新月がある)プランよりも毎月300円も高くなる。これ2年経ってからこの値段になるのではなく、新規契約した時点からです。(しかも既存ユーザーがこのプランに変えようとすると、契約期間関係なく変更した時点から2年経過しないといけない)
ということは2年経過した時点で見ると(現行の縛りプランより)7200円高く払わないといけない・・・・。きっちり2年経った時点で解約していた人ですら、ちゃっかり値上げしている訳です。

総務省も、我々消費者も、現行の料金設定のままで2年縛られた後は、いつでも違約金なく解約できることを望んでいた訳ですが、ものの見事に裏切られた訳です。

おそらく今後各社はこのプランを全面的にで推してくると思います。下手すれば現行の2年縛りのインせ額を減らし端末価格に差をつけたりとかして、選ばせない方向に進めてくるでしょう。そしてケータイ会社の利益は今まで以上にさらに増えることになると思います(決算発表がまた増収増益になるのかもね。まぁソフトバンクは国内純減だし、スプリントもあるから・・・・ですが。)

■このプランでトクする人・損する人

さて、このプラン全員が誰が得するのでしょうか? 端的に言えば契約した回線を27-32か月目で解約しようと考えている人は得になります。(現行では25-26か月目は更新月になりますが、これを過ぎると再び9975円の違約金発生期間に突入します。ということはこの金額を超えない時期までに解約するならば微々たるですが安くできるわけです)
逆にそれ以外の方々は全員損してしまいます。前述しましたが2年きっちりで解約する場合でもこの新しいプランでは現行より7200円高くつきます。さらに33か月目以降に解約なら現行プランの違約金(9975円)を払った方が得になるくらいです。ちなみに、ケータイ3社の平均契約期間は3.x年程度言われていますから、この平均というボリュームゾーンに属する方々も、しっかり値上げになってしまいます。
 
■もうケータイ3社にいるメリットは低い。メリデメに納得できる人はどんどんMVNOに乗り換えるべき。

たった300円。されど300円。今回のプランでさらに支払額は上がることになります。パケットプランの料金は未だ下がっていません。端末販売価格だってインせ盛りすぎるなと言われ実質価格が値上げされてたり、一括販売も厳しくなりつつあります。オプション等だって地味に値上げしたり、加入しないと毎月割が減額とか制約も多いです。ますますMVNOとの価格差が増すばかり。正直普通に払っていたら馬鹿にならないです。(ぶっちゃけ光回線や電気契約とのセット契約も盛んですが、あれも本当に得か?と言われるといろいろ確認してみると本当にこれ安いの?(某社と某社と別々で契約した方が値段手ごろで回線品質良いじゃん・・・とか)と気づいてしまうケースも多々。結局搾取されてるだけじゃん・・・・と)

ちなみにMVNOとMNOを比較してMVNOが弱い部分は、有名メーカーの端末が手に入りにくいこと、店頭含めたサポートが弱いこと、そして動画な高ビットレートのコンテンツが使いにくい&一般的な利用でも最繁時間帯は混雑で速度が遅くなる。(月間のトラフィック総容量ではなく、その瞬間に高どれだけデータを流せるか=実効速度)など、いろいろある訳ですが、それでもMVNOならば1800円+端末代程度。一方MNOは・・・と価格差が2倍どころではなくなりつつありますから、ある程度割り切った使い方にしていけるならばMVNOに行ってしまうべきな気がします。(有名メーカー端末の入手しやすさは、MVNO市場がどんどん盛り上がればもう少し良くなります)

MVNOに行ってもMNOは儲かるじゃんと思われるかもしれませんが、確実に減収しますのでジワリジワリ影響を与えます。その行動の積み重ねがMNOを苦しめることになります。
(その時、素直に値下げとかしてMVNOに乗り換えてしまったユーザーを戻しにかかるか、それとも残ったユーザーにまやかしな値上げ施策を打ってさらに搾取するかは、各社どちらに舵をきるか・・・。)

2016年以降のケータイ業界について考えてみる(総務省”携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース”)

さっそくですがクリスマスで賑わう年末に2回線ほどMNPしてきました。買ったのは型落ちですがiPhone6 64GBを2台。MNPなので一括0円。CBは2台で4万円いただきましたが既存ユーザーが機種変更すると8.7万円/台。これとは別に毎月割が各回線で2万円程度(これを24分割)。さらに1年間はどちらの回線も基本料が半額(1350円×12か月分)など、いろいろ割引がてんこ盛り。

iphone

通信料は払うことになりますがシェアプラン等を組み合わせればコストは削減は可能。契約するだけで端末もらえて、毎月も割引されてありがたいですね。
と、こんなことを書きましたが今後このようなことが出来なくなる可能性が出てきました。

ご存じのとおり、ケータイは1人1台もちのが当たり前になり、下手すりゃ複数持ちも・・・。1回線あたりの売上もスマホ普及で5-6000円台(端末のカップ代金等は除く)となり、ケータイ各社は国内企業の利益規模でも上位に入るほどの会社となりました。

利用者視点で見ると、給与はボーナス等一時金が増えるケースはあってもベースはあまり上がりにくい御時勢。でも税金は上がる。コドモが居れば学費等いろいろお金が飛ぶ。その上1人1代スマホで1人あたり5-6000円の電話料金も発生する。(実際端末代金割賦払いしていれば8-9000円ぐらいなってる人も多そう)

そりゃ少しは家計負担減らしたいと思う訳で、かしこい人は一括0円とかを有効活用していたし、MVNO登場でこちらに乗り換える人も出てきた。ただ大多数の人はそんな努力せずに、ただ高いことを受け入れてきた。一方現首相はデフレからインフレへ転換するため日銀と一緒に金融緩和等いろいろややってきたが残念ながら、その効果は企業や株主、そして株式公開している会社の従業員ぐらいまでは多少なりともメリットがあったが、中小企業等ではあまりメリットが得られていなかった感も。これではますます負担が増すものと儲かってる人の差が増しつつあるので、首相として目をつけたのが誰もが持つようになったケータイを下げさせるという案。

まぁ、首相による本騒動が出た背景には、きっかけとなる発言の後に内閣改造があって、再任された現総務大臣は再任されるか不透明だったのでこのタイミングで首相へのアピール(話題作り)をしたかったという点もあったし、総務省も新規参入促進等いろいろやったけど、うまくいかなくて寡占が進んでしまっていたから抵抗するほどの断る理由もなかったという多少思惑の一致もあった。

で首相の発言から始まったこの騒動は、高市総務相によるタスクフォースが開催されいろいろ検討?された結果、12月に方針が示されたが、内容としてはすでに既出の通り。で、これで安くなるか?と言えばごく一部の方のみ安くはなるが、残念ながらほとどの方が安くならないが正しい回答となる。

それでは今回の内容について改めて振り返ってみよう。

携帯電話の料金その他の提供条件に関する タスクフォース 取りまとめ

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資料を直接見てもらえればというのもあるが、ここで示された方向性は上記のスライド。でさらに簡潔にまとめると以下となる。

1、年齢や機種を限定せずライトユーザも利用しやすい料金プラン検討(5000円以下) 具体的には、データ容量少ないプランの創設、かけ放題プランとデータプランの組み合わせ柔軟化。低容量データプランの低廉化

2、端末購入補助を受けない長期利用者等の負担の軽減になるような料金プラン等の検討。具体的には、買い換えない利用者への料金割引、端末購入補助がない代わりの低廉プラン創設

3、スマートフォンを「実質0円」にするような高額な端末購入補助は著しく不公平であり、MVNOの参入を阻害するおそれがあるため、不公平を是正する方向で補助を適正化

4、行き過ぎた端末購入補助の適正化としてMNPをして端末購入する者と新規契約・機種変更する者との間で著しい差があることや、料金プランによらずに一定額の端末購入補助となっていること等を見直すこと。(発売から期間が経過した「型落ち端末」などについて、 端末購入補助の適正化の取組の対象とすることは、端末の流通に与える影響が大きいと考えられるため、その扱いについて配慮をすべき)

5、MVNOのサービスの多様化を可能とする加入者管理機能について、ガイドライン上「開放を促進すべき機能」と位置づけることによって、事業者間の協議を加速すべき。

と言うように纏められている。
この中で朗報かもしれないのが「かけ放題プランとデータプランの組み合わせ柔軟化」だと思う。かけ放題のライトプランがタスクフォースでの検討タイミングで登場したけど、データ容量が5GB(3GB)以上のプランじゃないとダメという制約が付く。この制約がなる可能性があるし、ドコモにおいてはAU、ソフトバンクみたいに980円のプランが復活する可能性もある。

これは、人によって意見は異なるが長く使う人にとっては「MNPをして端末購入する者と新規契約・機種変更する者との間で著しい差があることや、料金プランによらずに一定額の端末購入補助となっていること等を見直す」かな?こちらは、端末購入補助を見直せという話だが、同じキャリアに残り続け機種変更するユーザーに対しては補助金額は一番少なかった。(釣った魚に餌をやらない) 今回の方針で新規やMNPの補助額を見直せと言っているので、機種変との差がなくなる分幾分気持ちとしては不公平感が減ることになると思う。ただポイントは機種変更ユーザーに補助額を増やせ!とは一言言っていないから安くなることはありません。

あとは「買い換えない利用者への料金割引」かな。実は、今でも端末購入時に付帯される毎月割のせいで毎月割が終わる高くなるように感じるなどややこしくなっているが、あれを一旦忘れてもらった状態で料金プランを見ると、2年契約する時としない時で異なる料金設定がされている。故に買い換えなくても一定期間の継続を約束していれば割引は受けていることになる。(ただ最初から2年契約とかしちゃうから、全く持って安くなった感はないけどもね)
今回購入補助を使わない人に料金安くしろという話なので、キャリアが購入補助費用を何年間の利用で回収するか?次第なんですけど、その期間を過ぎた後ならば多少なりとも還元されるような施策が入るかもしれません。(ちなみに、各キャリアのユーザーをならした平均契約期間は3-4年と言われています。ということはその前提で得られる収入そして利益がを前提に補助額を決めている可能性があるので、3-4年以上契約した人に優遇されるような施策が出てくるかもね。それが今のスマホの技術革新とかとマッチするかは謎ですが。)

さて、そろそろ残念なお話に移りましょう。

まず読んでいれば判ると思うけど、たくさん使っている人に対しては何も触れられていないということ。すでにスマホに慣れ親しんで、動画たくさん見たり端末のストレージではなくクラウドにデータを保存しちゃっているような方々については、残念ながら毎月の料金が変わることはないと思う。逆に後述する端末購入時の適正化で2年おきに新規やMNPをしていた方にとっては購入時の費用負担が増える可能性がある。

ちなみに、見た目の費用を下げるべく低容量プランで使い続ける方法もありますが、年々webサイトはリッチ化されているし、動画やクラウド化も浸透し、アプリのアップデートも頻繁に行われているから少しでも使うと早々に上限に到達。今後もこの流れは変わらないですから、あっと言う間に上限になって急に128kbpsなど低速でしか使えなくなり、いろいろ不満がたまって結局プランを戻すことになると思う。

次いでは、さっき人によっては朗報としていた端末の購入価格の見直し。新規と機変で優遇差を無くせとも言ってますが、それ以上に問題なのは「実質0円」の見直し。これは2つ気になる点があって、一つは現在一般的な「毎月割」そのものを見直せというお話。そしてもう一つは毎月割の金額(端末購入補助額)を見直して実質0円=タダで貰えるような施策はするな?というお話。
前者を仮に辞めるということになれば、年々高騰しているスマホ代金をユーザーは一括で購入することになります。もしくはキャリアがあっせんする会社とローン契約を結んでもらうなど現状のような一体的な提供と見せないようにする可能性が。最近一部の電話機メーカー、中華系メーカーなどが低価格な端末を投入し始めていますが、日本人は高いものを買う癖、みんなが買っているものを買う癖があるので買いたいけど金なくて買えないと言った人も出てくるはず。ケータイでも収入格差による二極化が徐々に出てくる可能性があります。また、端末が高くなれば長く使う人も増えます。そうするとキャリアショップ(代理店)さんの収入は上がったりで統廃合も出てくるかもしれません。また機種変更する期間が伸びるということは端末の出荷も減るということ、そうなると国内の電話機メーカーはさらに売れなくなるので事業的に厳しくもなりますし、販売した端末のOSアップデートほかセキュリティー面のサポートも今以上にする必要が出てきます。それこそ現在キャリアが売っているAndroid端末はせいぜい1度osアップデートするぐらい。あとは買い換えてくれと言わんばかりだった訳ですが、今後はもっと対応させる必要がありますのでキャリアもメーカーもその分費用を転嫁してくると思います。結果としてユーザの負担は増えますし、PCの業界のような古いOSを長く使い続ける人が増えるがためにセキュリティーに脅かされる(特に個人情報に近い情報が端末なにはありますから、やられたらダダ漏れになる可能性も)可能性も増えてきます。またこれはサービスを作る開発者にとってもネガティブに作用します。サポートするOSが増えるということはその分動作検証にも時間がかかるし、すべてで動作するように努めようとしますから最近の機能を活用することは避けようとします。結果として新しい機能を活かした表現とかは使われない可能性があり、それは最終的にスマホの発展スピートが遅くなるかもしれません

そして後者がダメになると、何らかの費用は新規・機変共々払えということになります。前述の通り単に新規MNP向けの補助額が減って機種変更と同じなるだけかもしれませんが、そうなると機種変するタイミングがさらに長くなる=長く使う人が増える可能性が増えますし、メリットが無ければキャリアを乗り換えるような流動化はより減るかもしれません。ちなみにMNPの利用率はあれだけ一括0円だ、キャッシュバックだ!と言われながらも20%以下ですので、さらに下がることになりますね。そうなるとMVNOへの移行が増えるか?と思うのですが、こちらもなんとも言えませんね。MVNOはキャリアから通信網の帯域を一部借りているのですがこの借りている帯域量は各社異なります。当然契約者数が違いますから異なって当たり前ですが、最繁時における1人あたりの速度等をどの程度とするか?も異なりますから、通勤時・昼・夜などよく使われる時間帯では、とあるキャリアでは速度が遅く不満に感じるが、とあるキャリアではたくさん契約者が居ても一定速度はキープしている。なんて具合に品質がバラバラで、しかもそれを可視化できていないので自分で契約して自ら体験するか口コミ情報で判断するしかない。その上MVNOですら音声契約では1年間の縛りがありますから失敗すると痛い。(薄利多売でやってるから借りる帯域増やすとその分利益を圧迫するのです。故に契約者数に応じてほとほどの帯域だけ借りたいと思ってしまう。)

先のことだけでも十分ネガティブなんだけど、一番の課題は店舗契約ができない、トラブル時のサポートに期待できないことです。キャリアショップに駆け込んで店員さんに代わりに操作してもらうなんてこともできません。自分でFAQとか見る、繋がらないサポートセンターに電話して聴きながら操作するほか原則自分で解決なんです。ましてや別のキャリアとかでSIMフリーな端末を買ってMVNOに乗り換えて契約なんて、それこそ何かトラブルあれば自分で解決です。IPHONEなんかも最新機種が販売された当初はドコモでは正常に使えても、同じドコモ網を使うMVNOに乗り換えると電波つかめないなどトラブルが生じることがしばしば。そのため専用のキャリアプロファイルがMVNOがリリースするまで待つしかないなんてこともありますが、弱小なMVNOあたりはサポートすらできないと思う。そんな状況をしっかり渡り歩けるのはスキルのあるアーリーアダプターぐらい。総務省さんが期待しているマジョリティー層にはハードルが高いです。

結局そのままキャリアに残り続けるとは思います。

まぁ細かい部分をつつけばいろいろ問題点はたくさんありますので、メリットよりデメリットが多い方向性なんですけど、最後にもう一つ言っておきたいことは皆さんにとってお得になることはあまりないし、逆に今回のことでキャリアはさらに利益が増えることになる可能性が高いです。(首相が通信キャリアをいじめてユーザーに還元させているように見せかけて結果はユーザーの負担が増えて、政府に収める税金が増えるぐらい。でも法人税減税するからキャリアの利益が増えるだけだな)

今回、端末購入補助を見直すことになり、しかも実質0円もするなとなりましたから無理してお金を積む競争する必要はなくなりました。故にユーザーにほどよく補助金を積む程度で済む分、利益を確保しやすくなりますし、よく使う人へのプランの見直し指示はされていませんから今まで通りにできます。それこそライトユーザーに安いプランを用意しても今後お得意様として見るのは期間よりも支払額が重視されるはずで、購入優遇等も支払額が多い方を優先と傾斜していくはずです。(ライトプラン選ぶと結果として高くつく可能性も出てくるってことです)
 
長々と書いてきましたけど、またも総務省は愚策で自国民を苦しめることになるんだな・・・とあまり良い結果にはならないなぁというお話でした。