今回の提携で、全日空の国内ネットワークがますます広がっていき便利になった反面、新規航空会社の大半をANAが提携してしまったことで大手2社の寡占状態になってしまったことが残念でなりません。北九州空港は、もともとJAL(合併前はJAS)だけ就航の路線でしたが新空港開設と同時にスターフライヤーが就航、そして今回の共同運行でANAが参入することで、実質3社就航する路線となります。
それにしても今回の提携で一番得したのは、スターフライヤーよりもANA
なんでしょうね。機材も人員も使わず、未就航だった路線に参入出来た訳ですから・・・・。おそらく今まで提携してきた時の条件より、一番美味しい
のではないかと思います。ただ、一つ残念なのが冒頭で書いた大手2社の寡占状態に繋がってしまうこと。エアドゥ(AIRDO)やスカイマーク(SKY)が参入時した当時は、仕方がない面もあったが、今となっては新規参入組も7社。就航路線もざっと27路線になります。今まで新規参入会社が不利だった点は、競争激化によって価格競争やらサービス面で大手2社と差が無くなってしまったことと、なにより国内ネットワークが少なかったことが原因の一つと思うのですが、これだけ就航路線があれば新規参入組だけで提携し、ポイントサービスや乗り継ぎ、手荷物の到着地まで預け入れなどを行えば
大手と十分戦っていくことも不可能ではないのかな?と思ったりします。
スカイマーク : 羽田→福岡、札幌、神戸、沖縄
エアドゥ : 羽田→札幌、旭川、函館、女満別
スカイネットアジア : 羽田→宮崎、熊本 長崎
スターフライヤー : 羽田→北九州
天草空港 : 福岡→天草、熊本→天草
IBEXエアライン : 成田→札幌、仙台、小松、伊丹、広島
伊丹→福島、秋田、庄内、仙台
エアトランセ : 函館→帯広、女満別
沖縄→沖永良部、下地島
一個人としては、新規参入組各社が提携よりも合併し効率的な経営をしてもらいいずれは、スカイチームあたりに参画して大手2社に国内、国際どちらも戦えるような存在になってもらいたいと思ったりします。
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ANA、スターフライヤーと共同運航など事業提携を検討
2007年4月9日(月)13:31 (ロイター)
[東京 9日 ロイター] 全日本空輸(ANA)<9202.T>が、新規航空会社のスターフライヤー(福岡県北九州市)との事業提携を検討していることが9日、明らかになった。ANAの広報担当者がロイターに語った。共同運航などで連携することにより、ANAはコストをかけずに路線を拡大、スターフライヤーはANAの販売力を生かして旅客の搭乗率を高めたい考え。
ANAは羽田―北九州線を持っておらず、同路線で1日11往復しているスターフライヤーの便にANAの便名を付与する共同運航を検討している。また、両社は相互の乗り継ぎを容易にするなど、利用客の利便性を高めることでも検討を進める。実施時期や詳細については、今後、調整する方針。
ANAは、北海道国際航空(エア・ドゥ、北海道札幌市)やスカイネットアジア航空(SNA、宮崎県宮崎市)に出資しているほか、アイベックスエアラインズ(東京都江東区)とも共同運航などで提携している。スターフライヤーとは、すでに訓練施設の賃貸や部品の提供など本業以外の分野では協力している。
ソース元: gooニュース
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/20070409/f15c59a27440a015be5b008a5e8ced86.html?fr=RSS
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