イーモバイルと同時に新規参入が認められたアイピーモバイルが参入断念することになった。
一個人としては、「やっぱり駄目になったな・・・」というのが感想。と言うのも、業界内ではこの会社が事業スタートすることは出来ないという考えていた人も多々おり、現実に他社と比べて、スタートに向けた様々な展開(期待させるための報道等含む)がなかった点から考えても、相当難航していると思われていた。今回の断念により、新規参入を認められた3社のうち1社しか事業参入出来なかったことになる。(ソフトバンク率いるBBモバイルはボーダフォン買収により、事業参入は断念)それだけ事業化することがいかに大変であるかを示したとも言えるがそれはさておき、今後、この枠がどうなるのか??が気になるところ。BBモバイルが返納した帯域は、FDD方式の3Gサービス向けの枠として今後の利用状況によって割り当てがなされることになるが、今回返納される2GHz帯は、3G用ではあるがドコモ、auなどが用いるFDD規格(複信)とは異なりTDD方式を採用する向けの枠。
今後、この割り当て基準がどうなるかによっては、今まで通りのイーモバイル含めた携帯4社間の帯域争奪戦で終わるか、はたまた当時この枠を欲しがっていたものの規格が異なるため競争すらできなかったWILLCOM含めた、新規格での参入となるのか?結構見物だったりします。個人的には、もう一社データ通信提供の会社が参入して、もう少し価格競争が起きて欲しいと思っているので、是非とも新規組の参入を望んだりしますが・・・・・。
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アイピーモバイルが携帯参入断念・総務省、周波数再割り当てへ
携帯電話事業への新規参入を準備していた通信ベンチャーの
アイピーモバイル(東京・千代田)が進出を断念する。事業開始に
必要な資金調達ができず、割り当てを受けていた携帯用周波数を
近く総務省に返上する。総務省は今後、この周波数の再割り当てを
検討する見通しで、NTTドコモやKDDIなど既存事業者を中心に獲得
競争が繰り広げられそうだ。
返上するのは総務省が2005年11月にアイピーモバイルに割り当てた
2ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯の周波数。同社は週明けにも決定、総務
省もこれを認める方針だ。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070408AT1D0700N07042007.html
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