エロゲー(18禁ゲーム)のアニメ化

4月になってアニメ番組も改編。相変わらずのアニメ人気もあってかたくさんの作品が出て来ています。

アニメの大半は、月9などのドラマ同様に1クール(3ヶ月)で11話程度を放映するのが基本で、漫画からのアニメ化、ゲーム販売に伴うアニメ化等人気が高いもの、マーケティング戦略対策などによっては、一部2クール(だいたい25話)行うものがあります。この1クールごとに新しいアニメが生まれては、消えてを繰り返していますがさらに、深夜帯、ローカル局という一般の人があまり見ない放映枠を多様するせいか、年間を通した作品数は意外にも多く、下手すれば月9などのドラマとさして変わらないぐらいの数が出ていたりするのですが、言い換えれば消費量がかなり激しいとも言えます。それだけ、アニメ化される元になる作品(漫画、小説、ゲーム等)が多く生まれ、またユーザー側も一つの作品に陶酔するよりも、常に新しいもの
を求め続けている傾向があるのかな?と勝手に思ったりしていますがこれだけ多くなると、本当にネタが枯れたりしないのか?と思ったりもするわけです。で、前々から見続けていて思うのが、エロゲーのアニメ化が顕著になりつつある点。知っている方も多いですが、そもそもエロゲーとは、PC向けのアダルトゲームソフト。人によっては18禁ゲーム、女の子が出てくるゲームなので、○があるなしに関わらず一括りにしてギャルゲーとも言われたり・・・・。端的言えば、実写の某ビデオに対して、こちらはアニメーション描写とアドベンチャーゲームを組み合わせた作品と
言った感じでしょうか。(なんか、コンテンツフィルタリングに引っ掛かりそうですね・・・。(汗))

そのエロゲーですが、昔はモノがモノだけあって、せいぜいOVA化されることはあっても基本は出なかったのですが、最近では最初にエロゲーとして世に出した後で某部分を無くした形で、プレステーションなどのコンシューマゲーム機に移植されるという流れが確立しつつあり、ここ数年は移植タイミングに合わせる形でアニメ化されるケースが徐々に増えつつあります。
例えば、今回の春アニメでは、「この青空に約束を」というのが、まさにそれですが過去に出た作品を挙げると・・・・・。

 To Heart 、コミックパーティ、Kanon、AIR、Wind、グリーングリーン
 D.C. ~ダ・カーポ~、君が望む永遠、 月は東に日は西に、乙女はお姉さまに恋してる、
 夜明け前より瑠璃色な、SHUFFLE、キャンパス、Gift

などなど・・・・・。
これだけ挙げても十分多いかなと思ったりしますが、さらに夏以降に出ると言われている作品としては、ななついろドロップス等が挙げられ、正直1クールに必ず1作品ぐらいはエロゲー出身作品があると言い切っても良いぐらいの状況であり、コンシューマゲームというフィルタを噛ましているものの、もう一つのジャンルとして確立してしまった感じがします。なぜにこんなに増えたのか?と考えてみると一個人としては、3つポイントがあるのかなと思ったりします。

・単にネタが尽き始めていて、そこそこ人気なものを闇雲に手を出し始めたという見方   
・ユーザーの好み(ニーズ)が多様化し、昔のような大きな括りでのユーザーターゲット設定では通用しなくなった結果、よりニッチなターゲット設定が必要となったことによる流れ
・ゲーム開発費用増加による費用回収手段としての活用

個々だけを見ると偏った考えとも言われそうですが、これらが複雑に絡みあい最終的に作り手(制作)と受け手(消費者)のバランス均衡が保たれた形が今なんだろうなと考えています。需要があるからやるのでしょうけど、倫理的はどうなんでしょうかね。いくらゲーム移植時に某部分は無くしたとしても、もともとはエロゲーだった訳でインターネットで簡単に情報を得られてしまうこのご時世、若年層がこのゲームに触れたときに事実を知り、原作に関心を持ってしまったら・・・・。いらぬ、きっかけを作ってしまった
ように思えます。

一個人としてはこの境界線を超えるべきではないような気がしますが、どうなんでしょうね?

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