飛行機の中でもインターネットができる・・・・。
国内線はまだしも中距離以上の国際線でいつでも使えたら結構ありがたいのだが、実際のところ最近JALやANAが一部の長距離路線で導入し始めたばかりとあまり整備はされておらず・・・・。
今回CESに行くためデルタ航空を利用したのだが、アメリカ国内に限定されるものの衛星インターネットを導入していることから試してみることに。
■エリアであっても接続できるとはわからない不安定な環境
デルタ航空のホームページを見るとエリアはアメリカ本土・アラスカという話だったので、まずは行きの便でアラスカ沖から接続を試みるものの全く接続ができず。具体的にはまず機内自体wifiを吹いているのでクライアント端末からはアクセスポイントを認識、接続できるのだが、ブラウザを起動すると本来認証ページに行くはずが、下記のエラーメッセージが表示され接続がでない。
つまり、機内APから先。WAN側の接続が確立できていないことが原因なのだが、この状態がアラスカ沖だけでなくアメリカ西海岸~ラスベガスまで接続ができず。飛行高度は常時30000フィート台なので問題ないはずなのだが・・・。結局、行きは全く接続することが出来なかった。
で、到着後改めてエリアを調べてみたのだが、デルタ航空と提供事業者であるGOGO社でエリアが違っていてアラスカ沖はエリア外が判明。
※デルタ航空の提供エリア
※GOGO社の提供エリア
アラスカ沖は誤植としてもアメリカ本土で接続できなかったのは気になるところだが、衛星測位・セッション確立などでうまく行かないことが多々あるようで不安定さを感じざる得ない面も。一先ず繋がればラッキー程度で見ておくべきなのかも。
■帰りの便で無事接続。やれることはいろいろあるが、制約も。
行きが全く使用できなかったので帰りの便では絶対接続させたいと思い、事前に簡単ログイン可能なアプリをダウンロードしてみたりと事前準備を行った上で搭乗。
搭乗開始が出発50分前と早めだったため優先搭乗後にWIFIを有効にしてみると機内WIFIの波が見つかり、試しに接続しみたが行き同様のエラーが。当然10000フィート(上空3キロ)以上でないと接続できないので、このエラー表示は正常。とは言えサービス提供できない状態では機内WIFIの波も落ちると言ったことはしていないようだ。(オンオフするのが面倒か。)
離陸後10000フィートまで上昇を確認した後、再度チャレンジしてみたところ無事接続することが可能。
※事前にダウンロードしたアプリでログインしようとしたが反応が悪く、普通にブラウザ起動したら認証ページ表示できたので、事前の作業はあまり意味が無かったようだ・・・。
晴れて、無事接続出来たので早速いろいろ試してみることに。あまり利用者が多くないタイミングでスピードテストを実施してみたところ、下り1.3Mbps 上り0.3Mbps。
PINGは思いのほか早いことに驚いたもののやはり衛星インターネット故、あまり速度が出ない。勿論スピードテストのテストサーバーまでのルートなど速度が落ちる要素はいろいろあるので一例に過ぎないし、そもそも繋がらないよりはマシなんだけども沢山のユーザーが利用したり、それこそ誰かが専有するような状況になるともっと速度低下する可能性も。
次に、サービスの使い勝手という点で、Twitter、Facebookなどのソーシャル。Webブラウジング
そしてYoutube、ニコニコ動画の視聴も試みてみることに。
結果はブラウザやソーシャル系はどれも問題なく利用可能。但し動画は先程の速度があまり出ないことが影響してバッファを食いつぶし途切れてしまうケースが多々。また、ニコニコ生放送についても試して見たのだが、今回試したのがアイマス ミリオンラジオだったからかもしれないけど、そもそもアメリカが視聴対象外となるようiP制限等しているようで視聴できず。
やはり繋がるとは言え、利用に適する・不向きは存在すると見ておくべき。
ちなみに、前述したエリアだがgogoの告知通りで帰りの便でも西海岸の沿岸に出たら接続できなくなり、以後アラスカ等でも接続はできず。(今回1.5~2時間ぐらい使えた感じ)
※余談。成田到着後、入国ゲートに向け歩いていたところ同じ便に乗っていた人が機内wifi接続できると案内されたけど試してみたが繋がらなかったよ。とぼやいていた。試したタイミングとかは不明だけど、もしエリア内でダメだったとしたら、ひょっとしたらアクセスポイントと端末の相性とか癖もあるのかもね。
■値段を考えると就航路線によってはメリットが無い。利用権購入は利用時に!
ちなみに、この機内wifiサービスは残念ながら無料とはいかず、有料。
料金プランは24時間利用可能なプラン14ドル、1ヶ月など複数ある。
とは言え、大半の人は24時間プランを選ぶと思うのだが、前述の対象エリアもあるのでNYなど東海岸、ダラスやミネアポリスなど大陸の中間地の便に搭乗するならば数時間は利用できるはずなので利用価値があるものの、サンフランシスコやロサンゼルスなど西海岸に飛ぶ場合なら、ほとんど利用できないと思ったほうが良いかも。(24時間以内であれば複数便でも利用可能なので直行である必要はなし)
それと、利用権自体は1年間有効。しかしエリア外で利用できないからと言って払い戻しは出なさそうなので、事前に利用権を買うよりは当日、問題なく接続できることを確認してからの購入がオススメ。14ドルとは言え損するのは嫌ですからね。
一先ず今回の試した結果を纏めてみたが、機内でネット接続できることに嬉しさも感じる一方で不安定さもあるので絶対利用できるという期待を持つとゲンナリするかも。とりあえず使えればラッキーで、使えた時は機内エンタメや自身の音楽プレーヤー、読書以外の暇つぶしツールが増える程度と見ておくべき。
とは言え、はやく品質精度高めて安定的に使用できるようにして欲しいし、エリアも拡大していつでも何処でも使えるようにして欲しいですね。