東京都内を含む近郊を移動する際によく使うのが首都高。東京都だけでなく埼玉・神奈川と他県にまで路線が拡張されていき、結構便利なんでよく利用しているが、古くから使われている路線では改修・建替工事が行われる一方、新規路線として建設されている路線も。直近ではC2山手トンネルの大橋JCT~湾岸線までの区間が新しいが、この3/18では神奈川区間で第三京浜港北ICから横羽線生麦JCTの間を結ぶ、横浜北線が開通。大部分がトンネルという山手トンネルに続く都内均衡では長いトンネルに。
そんなトンネル開通の前に、お披露目のウォークイベントが開催されることになり行ってくることにした。
今回は、横浜北線トンネルウォークイベントについて触れようと思う。
■4度目のトンネルウォークイベント。
首都高でウォークイベントが開催されることは、あまり多くなくてスタートしたのは2007年山手トンネル熊野町JCT~西新宿JCTが開通するとき。いまから10年ほど前の話。この後は2010年に西新宿~大橋JCT間が開通する時、そして2015年に太井JCTまで開通した時と計3回開催されているのだが、いずれも山手トンネルで開催されてきた。山手トンネルでのイベント開催は、山手トンネルは全長18キロと以前までは11キロで国内最長だった関越トンネルをあっさり超えてしまい、世界でも2位という長くそして珍しいトンネルだったから・・・という点もあるが、新しく作られたこともあり既存の設備(上下水道、地下鉄ほか)の合間を通り向けることもありアップダウンや万が一時の様々な施設も用意されていたことなども挙げられゆえに技術アピールというお披露目する目的もあったと思う。
ちなみに、横浜北線の開業区間のうち約7割がトンネル。この横浜北トンネルは全長5.9キロと、”東京近郊”では山手トンネル、アクアトンネル、雁坂トンネルの続き4番目にランキングされるほどの長いトンネルとなる(ちなみに、換気分離で設置していた板が落下した中央道笹子トンネルは4.7キロ)今回も当然これだけ長いトンネルということで、いろいろ新しい技術が盛り込まれているはずで、今回もアピールする機会として実施されたんではないか?と思われる。(地域住民への説明等もあるでしょうけど)
今回の見学会は、今回行った生麦会場と新横浜会場の2箇所で実施。どちらもトンネル手前のインターからスタートし、トンネルに入り7-800メートル程度まで散策ができるようになっていた。
では、ここからは当日呟いたものを交えながら。。
トンネルウォークイベント会場到着 (@ 首都高 生麦出入口 (154) in 横浜市, 神奈川県) https://t.co/WcxyWrJ5ei pic.twitter.com/ezBzu6TEzz
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
生麦会場は新しく開業するインターから入場。本線に入るとすぐさま横浜北トンネルが。
開業まであと一週間ということで、トンネルの上部ではまだ工事を進めているところも。
I'm at 横浜北トンネル https://t.co/Shwp6ullYt pic.twitter.com/cOG14m8flb
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
トンネルの中では、鹿児島県の観光紹介コーナーがあったり、この横浜北線を含めた首都高横浜地域の紹介などいろいろな催しも。その中で、目に留まったのが、震災等で道路に高低差ができてしまった時に、緊急車両が通れ易くするためのスロープ。写真にあるプラスチックみたいなものがその新素材で、白い袋に入れられた土嚢よりも軽いのが特徴。軽くなることで持ち運びや工事負担軽減につながるということ。
こういうものは、震災等になったとき以外実施に見ることはないので凄く貴重。
地震で段差発生時の差分埋め資材。
従来より格段に軽い pic.twitter.com/VU2XvfiG1D— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
こちらはトンネル内の照明交換等で用いる高所作業者
トンネル内高所作業車 pic.twitter.com/HUM8d1ktUu
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
下り(生麦→新横浜方面)のトンネルを1キロほど歩いたところで、イベントとしてはここで引き返し。トンネル内の設備自体は後に触れる避難路を除けば山手トンネル等と変わらない感じ。ちなみに、オービスについて看板等もなかったので無いようです。これで速度気にせず走れる?(実際開業後に走ってみたらオービスはありませんでしたが、覆面パトカーによる取締りという看板がありましたので要注意ですね。)
生麦会場から新横浜向けは、横北1.9キロポストで折り返し。
特にオービスの警告板がないのでC2のようなLHはないのかも。 pic.twitter.com/76BCxQzdbs— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
いったん、トンネル入り口まで戻ったのち、今度は上り(新横浜→生麦方面)のトンネルを再び入り1キロ程度あるくと、トンネル内放水デモが実演。
その手前では、今回のトンネルで採用された避難路へ向かうための滑り台が。
もともとは収納されているのですが、ボタンを押すことで開閉され、滑り台がお目見え。ここからすべると本線真下にある避難路に向かうことができる。
すべり台体験。 pic.twitter.com/UHKXTcgANK
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
避難路は数人同時に横に並んでも問題ないぐらい広く、上り下りで独立(上りから下りに移動等はできない)、端には電源や通信ケーブルが敷設されている。
すべり台を降りると避難誘導路。どうやら上りと下りで独立した誘導路がある模様 pic.twitter.com/xsDpiYeGGx
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
滑り台は、数百メートル単位で設置されているんだけど、消防隊専用として本線に戻れる階段も完備されている。
消防隊専用。避難路から本線に上がれる階段 pic.twitter.com/M0zZiGbKuR
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
避難路を歩くと最終的には、階段で上にあがることになり本線入り口に出てこられるようになっている。
避難誘導路とその中。 pic.twitter.com/tHKfrOd3Lc
— アンテナ (@aquadive) 2017年3月11日
などなど、正味2.5時間程度いろいろ見てきました。
基本的にこれらの施設を使うことは原則ないはずなのでそれを間近で見られかつ体験できることは、貴重な体験。
このあと東京近郊での高速道の建設区間としては、横浜北線の延長として港北~横浜青葉間、そして外環千葉区間、そして練馬~東名区間、さらには中央環状線と7号線の小松川JCT、1号線天王洲付近の建替え工事などがあるが
同じようなイベントが行われるとしたら外環の練馬~東名区間ぐらいかもしれない。(外環千葉区間や港北~横浜青葉も行われそうだが、トンネルがそこまで多くはならないはずなので。)
かなり先の話ではあるけど、もし興味関心がある方はぜひとも次回行ってみて欲しい