10月にフルモデルチェンジされるスバル インプレッサ。今度は5代目となり、スバルの新しいプラットフォームSGPを採用する初の車種となる。
今度のSGPは車体剛性をさらに強化。フォルクスワーゲンゴルフ等を参考に、静粛性や走りを強化されているという触れ込み。最近はジャーナリスト向けの試乗会があったようだが、そこでの評判もなかなかのもの。
4代目D型インプレッサ乗りとしては、新型がどんな感じか気になるし、来年には車検が到来する(2017年末)ので、次の乗り換え候補を検討しなくてはならない時期に・・・・。(別に乗り換えなくても良いんだけど、つい・・・)
ということで、新型がどんなかんじなのか見てみたいと思い、スバルのショールームへ。
(ここからは新型と少し旧型の写真も含めて比較等してみたい)
※上が新型。下が現行D型インプレッサ。
フロントを比較すると、基本的には現行(D、E型)と近いデザインになっている。たとえばフォグランプ上のメッキデザイン、ボンネットのプレスライン、ランプ周辺やフロントグリル等。全く同一とは言わないけど、大きく変えたというほどでもない感じ。まぁ大きく変えたと言えば、ボンネットの位置が現行がフロントグリルの境界まであったのが、新型ではレヴォーグ同様にそれよりも上に位置している。ちなみに、これのおかげでボンネット開閉は新型の方が軽くなり楽チンになった。
エンジンルーム。今回FB20は直噴タイプに変わったが、基本はボクサーエンジンですのでパッと見た感じはあまり違いは無いのだけど、よくよく凝らしてみると、右側(助手席)側には現行型よりも空間があり、エンジンが若干コンパクトになったのかな?と思わせてくれるほど。
また、左右両端にはプラスチックのカバーが付けられているが、現行D型ではここは消音マットが付けられていたので、それをプラスチックに取って代わった模様。またボンネット側には大き目な消音マットがあるが、よく見ると右側のヒンジに一本のケーブルが。どうやらこのボンネットへの衝撃度を測定しエアバックを開くためのセンサーがあるようです。
※右側(助手席)側にある空間
※右ヒンジにあるケーブル。ボンネットの消音マットにまで繋がっている
※ 歩行者保護用エアバック。ワイパー下に、ボンネットとボディの間に取り付けられている。
ここに貯まった水は左右の穴からボディ下に流れるようになってるが現行より穴が小さくなったので洗車等で水がたまると溢れそうだな・・・と要らぬ心配をしてしまう。
今度は内装へ。
こちらはフロントシート。
座った感じは、現行より少し左右のサポート部分が増えたかな?という感じ。現行でアクティブスタイル乗りの私にとってはアクティブスタイルの椅子は電動で動くのと材質がファブリック/合皮なので、展示のジャージ交じりはすこし安っぽさを感じてしまう。
こちらは後部座席。パッと見は現行と変わらない感じ。とは言え1-2cm程度は快適になっているんだろうと思われる。
パネル。残念ながらナビはまだ開発段階でサンプルはなし。純正ナビならでは上部のインフォメーションディスプレイもナビと連動は便利そう(とは言え、パナのナビよりカロナビの方が好きなので選ばないだろうけど)
ただ、純正ではナノイー機能=空気清浄が搭載されるようだけどディーラーナビならばここに1DIN分のスペースができることになる。ということはガムとか小物をここにも収納できることになるのは結構便利になると思われる(他社なんかではよくあるスペースですが)
シフトも現行D・E型の上位モデル同様にシフトブーツが装着されている。
そして電動パーキングも搭載。これでアイサイトで停止中でも自動的にブレーキが保持されるのはありがたい限り。(現行では停止数秒でキャンセルされ動いてしまうのでブレーキ踏みは厳守なので)
助手席側。ソフトパットが用いられ若干高級感が増しています。
アームレスト。開ければ小物入れが。容量はパッと見た感じでは現行と大きく違いはないようですが、現行はこの中にもシガーソケットがあったのですが、それが見当たらなかったので、現行から乗り換える人でここのシガーソケット使っていた方はフロントに分岐ソケット等買って対処する必要があるかも。
個人的残念なのは、このアームレストが前にスライドしなくなってしまったこと。現行より前に来ているのか、そのままでも問題なさそうにも感じましたが、これで前に倒せたらもっと良かったなぁ・・・と。
もう一つ残念なのは、カップホルダーにシャッターがなくなってしまったこと。あれ使わない時隠せて良かったんですよね。無くなったのは残念。(ただフォレスターやレガシーアウトバック等ではシャッターはないので、スバルとしてはシャッター無で統一していきたいのかも)
そして、もう一つ残念だったのがフロントのルームランプ。なんか安っぽく感じてしまうのは私だけでしょうか・・・・。
こちらは後部のラゲッジスペース。パッと見は現行と変わりが無い感じ。スペース下にある隠しスペースも現行とほとんど変わりが無い感じ。
最後に、後方のスタイル。このあたりはレヴォーグっぽい感じも。個人的には結構好きです。
後部の端を撮影。プレスラインがなんとも複雑に。もし擦ったり、ぶつけたりすると修理代高くつきそうだな・・・と要らぬ不安も。
■ よい感じに仕上がっているのだけど・・・・
総じて、観た感じではよく仕上がっている感じはしました。アイサイト+電動パーキングがエントリーモデルに搭載されたことで高速走行時は楽チンになりますし、ボルボ等にしかなかった歩行者保護用エアバック搭載は、そんなことないようにはしたいけど万が一の時に相手へのダメージが軽減できる点も良い。車内空間やスペース等も現行から悪くなっている感もしない。あとは噂通り走りがさらによくなっているのであれば買いだと思う。
ただ、仕方ないことだけど次のフルモデルまで5年程度持たすわけだから、今後の質感アップが入りそうな部分=逆な言い方すれば安っぽい、使い勝手が悪い部分もチラホラあるので、このあたりはA型購入しようとしている人にとっては残念な部分もあるかと思う。
個人的には車検が来年なので買い換えするならば、有力候補になるなぁという感じ。
その頃には、多少のバグ取りもされたB型になっている頃ですし、なによりB型ではアイサイトver4が搭載される可能性もあり得るので。
(ただ、現行のD型の仕上がりも結構良いせいか、いろいろ見ていた割にはすぐさま乗り換えしたいと思わなかったのが個人的に感想。どちらかと言えば走り次第かな。劇的に変わっていれば、高速でそれなりの速度で走ってしまう人なので調歩すると思えば乗り換えるだろうけど、そこまで差が無ければ今ので良いってなるかも)
ちなみに、スバルのロードマップでは2017年にはアイサイトver4が搭載され、最近販売開始された日産セレナの単一車線での自動運転が搭載される予定となっている。ちょうど来年にはレヴォーグがビックマイナーチェンジ予定なので最初に搭載されるのはレヴォーグなんだろうけど、インプレッサにも搭載してくれるとスバルの良い機能てんこ盛り感になって、黙って買っておけと言いたくなるほどの魅力度が増す車種になる。
実際レヴォーグもA型(2014/6販売)でアイサイトver3を搭載し、その数か月後である201/11のインプレッサD型でアイサイトver3が搭載されたので、十分あり得る話と考えている。またレヴォーグ自体もB型ではアドバンスドセーフティパッケージを搭載と大きく機能アップを図り、その数か月後のXvのマイナーチェンジではそれらも搭載して来たので十分ありえるだろう。
最後はアイサイト話になってしまったが、新型インプレッサには結構期待しています。