ANA 機上生活者と珍妙トラブル

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週刊現代に、こんな記事が掲載された。
内容を要約すると以下の通り。
 ・ANAがプレミアムクラスの導入した際に、300万円で1年間乗り放題のプレミアムパスを販売。
 ・約250人分を販売したが、一部ユーザーはANAが当初想定されたビジネス利用ではなく
  マイルを貯めること目的に利用する人が出てきた
 ・このユーザーらは、朝から晩までひたすら飛行機に乗った(一日で7搭乗程度利用)
マイルの積算率が良いため、一年間で200~300万マイルほど稼ぐ人も。
 ・このうちの一人が搭乗中に目に余る行動を多々引き起こした。また、何度も乗っている
  ので分かっているはずなのに、遅延発生した際に宿泊代請求等無理な要求をした。
  再三注意等をしたが直らないため、ANAはそのユーザーを会員剥奪をした。
  (貯めたマイルも没収)
 ・ これに腹を立てたユーザーは仮処分申請や訴訟準備をしている
というもの。ANAが乗り放題のパッケージを販売し、彼らの想定外でその恩恵を
最大限享受しようと頑張るユーザーが出てきてしまった点は、ANAの考えの甘さ
なのだが、購入者は定められたサービスを最大限受けるだけに勤めていれば良かった
ものの、300万円と高額な費用を払ったことで殿様的視点になったようで、傍若無人な
行動までするようになった。この傍若無人な対応が問題だったりするのだが
このユーザーは、さも当然と思っているようだ。(故に裁判等の話が出てくる)
人間お得と分かればそれを最大限利用しようとするのは当然。しかし、ルールを逸脱した
行為は論外。お得で人が群がることを狙って施策を打つ企業もある。これも悪くはない。
しかしそれが恒常化するような状況にしてしまうのは良くない。
人間それが続くと慣れてしまい、さも当然と思ってしまう人も出てくる。
ちょうどプレミアムパス販売時は上級会員を促すような施策やマスコミの煽り記事も
あったころなので、恒常化しつつあったころとも言える。
結果として、あの時無駄に加熱しすぎたということだろう。
双方にとって痛い犠牲かもしれないが、ANAや他のマイラーにとっては良い教訓に
なったのではないかと思う・・・・。まぁ、騒ぎを起こしたユーザーは自業自得なので
無駄に争わず素直に自分の非を恥じてあきらめたほうが良いかと・・・・。