先日の決算において、赤字となったことにより資金調達等も厳しくなりつつあるがその影響もあってか、とうとう虎の子であるJALカードも株売却の方向で動き始めたようだ。今回の売却により、放出数によりけりだが数百億円程度の売却益が得られるようだが、逆に現在保有している株の中でも、これらを超えるような価値がある会社はほとんどないことから逆にいえば、そろそろ切り売りによる利益確保という手法も厳しくなってくると思われる。
雑誌等では、倒産とか再生とかいろいろと言われているがぜひ、がんばって乗り切ってもらいたいものである。
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JALカード株を売却へ 日航がリストラを加速
経営再建中の日本航空が子会社であるJALカードの株の一部を銀行系のカード大手などに売却、資本・業務提携する方向で検討していることが30日明らかになった。成田空港で国際線の機内食を製造・販売する子会社の株を手放すことも検討。日航は関連会社の株売却で得た資金で有利子負債の削減や、古い航空機の処理などを急ぐ方針だ。
日航は日本政策投資銀行など主力取引銀行に金融支援を要請しており、リストラの加速で銀行の理解を得たい考えだ。JALカードは日航の100%子会社。会員数は約180万人とカード大手の10分の1以下だが、高所得の会員が多く、年間平均カード利用額は約80万円と業界内で群を抜く。企業価値は約千億円と試算されている。日航は売却後も過半数の株式は保有し続けたい意向。売却には三菱UFJフィナンシャル・グループなどが関心を持っている。交渉次第では売却割合が増える可能性もあるほか、入札方式による売却も検討されている。 日航は提携で大手のノウハウを導入、キャッシングやカードローンなど新サービスを提供したい考え。カード業界では、系列銀行の統合などに伴い再編機運が高まっており、JALカード争奪戦が激しくなりそうだ。
機内食子会社「ティエフケー」(千葉県)は日航グループが51%の株を
保有。創業家が日航の保有株を買い取る方向で調整しており、売却額は
最大100億円との見方もある。
(2007/05/30 12:47)
ソース元 : http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070530/sng070530004.htm
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