GW期間中、機体整備が間に合わず数便欠航をさせてしまったエア・ドゥ。
中小航空会社にとっては、予備機を有することは財政面でも厳しいことだったりするが、定時運行が出来ないことによる顧客満足度の低下を招くほうが、より財政面に影響を及ぼすという判断があったようだ。確かに、口コミの力は怖いモノで、人は良いことは数人にしか話さないものの、悪いことはその2~3倍も多く人に話そうとするという傾向がある。せっかく軌道にのりつつあるエアドゥにとって、再び顧客を失うことはなんとしても避けなくてはならない訳で、顧客満足と財政の天秤をどう中立に保つかで結構苦渋な決断を迫られたと思われる。しかし、損して得取れではないが今回の決断は良い方向に結びつきそうに思える。数年後、エアドゥがどう評価されているか、ちょっと楽しみである
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エア・ドゥ、羽田再拡張に向け5機体制から7機体制へ
北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市)の滝沢進社長は日本経済新聞の取材
に対し、「帯広―羽田線向けのほかに予備機を早い時期に保有したい」と話し
2010年10月の羽田空港の再拡張に向けて、現在の5機体制から7機体制にする
考えを明らかにした。同社はこれまで、予備機について08年中にも1機増やし、帯広線に使う選択肢も検討していた。滝沢社長は「整備ごとの定期的な運休や欠航は収益を大きく悪化させる」と2機に増やす理由を説明。機種は現在使用している第2世代のB737型機より燃費効率の良い、第3世代のB737型機を検討している。07年3月期決算が4期ぶりに経常赤字に転落したことについては「大競争時代に備えてコスト削減を図る必要がある」と指摘。具体的には「札幌と東京で使う備品の共同仕入れのほか、業務効率化による人件費の削減、機体整備の海外委託を進めたい」と述べた。
ソース元 : http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070601c3c0100x01.html
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