ANA 国産ジェット旅客機 正式発注へ

ボーイングの旅客機には、何社かの日本企業が一部分の製造を受け持って
いたりするが、国産旅客機という点においてはYS11以来の登場となり
今回、ANAが25機発注ということでやっと製造決定となる。
MRJのキャパは85~95名程度。ANAの機材で見たとき、120~130名をカバーする
B737-500(スーパードルフィン)、70名程度をカバーするボンバルディアのDHC8-400
はあるがこの間をカバーする機材はなく、両機材ではどちらもカバーしきれなかった
ローカル路線等で就航されると思われる。
日本の空に日本の飛行機が飛ぶというのは嬉しいものだし、様々な機材が見られること
も飛行機好きとしては嬉しいところ、ただ、企業的な視点で言うと就航は2013年と
単純に計算しても5年後。JALは昨年、ブラジルのエンブラエル170の導入と発表
2008年度から就航することになっており、この間をどうするのか?が気になるところ。
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<全日空>三菱重工の国産ジェット機、25機の購入決める
3月27日20時56分配信 毎日新聞
全日本空輸(ANA)は27日、三菱重工業が開発している国産初のジェット旅客機
「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を購入すると発表した。10機の予約発注権を含む
計25機を調達する。これを受け、三菱重工は28日にも事業化を正式決定する
見込みで、プロペラ機「YS11」以来、約40年ぶりの国産旅客機事業が始動する。
 MRJの発注を表明したのはANAが初めて。86~96人乗りの「MRJ90」を
2013年から順次導入し、主に地方都市同士を結ぶ路線に就航させる。
 ANAは1月に新機種選定委員会を設置。ブラジルのエンブラエル機を
比較対象に、座席数90~100の小型機導入を検討してきた。その結果
MRJが燃費効率に優れ、低騒音や二酸化炭素の排出量も少ないと評価。
三菱重工から長期間、部品の供給が受けられるなど、維持管理面も他機に
勝ると判断した。
 現在、24機を保有している米ボーイングの「B737-500」より燃費効率は
約40%改善し、15機を運用した場合で比較すると年約50億円の経費削減が
見込めるという。
 MRJの実機完成はこれからで、新機種選定委メンバーの岡田晃執行役員は
「実績がないのは事実だが、三菱重工を信頼している。選定は公明正大に行った」
と述べた。日本航空(JAL)は検討対象としつつも、購入判断を留保している。【後藤逸郎】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000135-mai-bus_all
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全日空、世界最大の旅客機「A380」の導入を検討

ANAもJALも、一回あたりの輸送量より回数による輸送量アップに重くことにし
大型機材の導入には消極的のはずでしたが、ここにきてANAがオール2階建ての
エアバスA380の導入を検討し始めたようだ。
特にANAは、今後のフリート構成を大型はB777、中型はB787、小型はB737と
ほぼボーイング集中させるスタンスをとっていたこともあり、ここにきての採用検討
は結構驚き。
ただ年々、海外向けの長距離路線の展開として、一席あたりのスペースを広く取ろう
とする傾向があり、それ故に海外の大手航空会社がA380を採用しつつあるなか
今後の競争において、やはり抑えておく必要があると判断したのかもしれない。
逆に国内は、一番大規模輸送を必要としていた伊丹線で4発機等の離発着が不可
となっており、ここに就航できない以上はあまりメリットがないため、仮に導入と
なった場合は国際線メインになると思われる。
最終的にいつジャッジするかは分からないが、ファンとしては導入してもらうと
嬉しいものである。
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全日空、世界最大の旅客機「A380」の導入を検討
全日本空輸の山元峯生社長は14日の記者会見で、世界最大の旅客機
エアバス製「A380」の導入を検討する考えを明らかにした。
 国内航空会社の最大の旅客機は最大500人以上を収容できるボーイング747
(ジャンボジェット)で、総2階のA380は、これを上回る最大800人以上を運べる。
機内が広いため、個室も設けられる。シンガポール航空は5月20日から
シンガポール―成田線にA380を就航させる。ANAがA380を導入する場合は
12年度以降となる見通しだ。日本航空は、現時点でA380の導入には消極的だ。
 また、山元社長は、導入を検討中の三菱重工業のMRJ(三菱リージョナルジェット)
については、「月末までに具体的な結論を出す」と述べた。
(2008年3月14日19時21分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080314-OYT1T00671.htm
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