動画共有サイトの主な利用目的は、著作権抵触動画の視聴

株式会社アイシェア(http://ishare1.com/)がリリースした
youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイト意識調査結果。
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著作権抵触動画が削除された場合に利用を止めるユーザーは約50%。
さらに利用回数が減ると答えたユーザーも含めると約75%にも達することに。
youtubeやニコニコ動画などは当初こそ自己創作物の公開場所的な役割が
期待されていたものの、実際はアニメやドラマ、PVなどが大半を占めていた。
最近、各社著作権保護を強化し始めたが、個人的には活気がなくなったようにも
感じていたが、それを裏付ける結果となっている。
そもそも、アニメやドラマ等が大量アップされ、視聴するユーザーが多かった背景には
 ・番組によっては視聴できるエリアが狭い。
 ・ネットというリアルタイムで会話できるツールがあるにも関わらず、番組の放映は
  エリアによって時間差が生じており感情の共有ができない。
 ・後に販売されるDVDの単価が高い。
   特に 番組が見られないエリアに在住していたユーザーにとって、知らない番組を
   いきなり買うやつはいない。(気に入った番組しか買おうという動機がおきない)
 ・後に販売されるDVDが番組開始の数ヶ月遅れで販売される。
   (本当に欲しいと思う人以外は、既に違う作品に目が移っている)
・コンテンツが大量製作され、すべてに金をかけていられない。また質が落ちた。
などなど、これ以外にもいろいろと挙げられるが一言で言えば、今の提供方法と
ユーザーのニーズがマッチしていないことがあげられるような気がする。
そんなところに動画共有サイトの登場で、エリアや時間の問題をクリア。
ユーザーにとっては非常に嬉しい存在となったと言える。
今回、著作権保護強化でyoutubeやニコニコ動画には問題なコンテンツは減りつつ
あるが、実際のところ海外の共有サイトへ移行しただけというのもある。
Share、Winnyなどの共有ツールが相変わらず減らない点等も考えれば
取締りよりも、まずどうやったらユーザーが正規な方法で使ってくれるか考え
やるべきことをやるというのが先のような気がしてならない。
一方、自己創作物については未だ作るための土壌が整っていない。
初音ミク、鏡音リン・レンなどのVOCALOID(ボーカロイド)を使ったものとか
あるが、一般的なユーザーが自ら創作する意識もまだ低いし、できるツールも
少ないうえ素人には使い勝手が悪い。
「写るんです」のようなバカチョンさが誰もがかんたんにできる環境が整わないと
難しいというのが正直なところ。
ユーザーの意識含め早く環境が整うことを願うばかりである
アイシェア プレスリリース
http://blog.ishare1.com/press/archives/2008/05/231300.html