iPhone 3G と Willcom D4

どちらも7/11に販売されることになったApple iPhone 3GとWillcom D4。
個人的には、この2機種はどちらも興味深いものがある。
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iPhoneは、GSM搭載機の初代は既にアメリカで売られ、自分の周りには
持っている人も多かったし、通信機能がないiPod Touchは日本でも売られ
いまさら外観や操作性への関心はない。ただ、今回3Gが搭載されることで
いつでもどこでもあの操作性でネットに接続できる点やSDK活用によるアプリ開発の
開放は、いまのiPhoneをもっと便利にできる可能性を秘めている。
今回、発表された料金プランや端末価格は、パケット定額を使っていない人に
とっては高いと感じるが、上限まで使っている者としてはHTC等のXシリーズ
同様1万円コースにならない分むしろ安いぐらいに感じる。
個人的には、既に17回線持っている身なので、パケット定額上限まで使った回線
が一つ増えたぐらいに過ぎず、痛くもかゆくもないというのが本音。
おそらく安く買えると期待した人には酷な言い方かもしれないが、一個人としては
パケット定額使わないぐらいなら、そもそもiPhoneではなくiPod Touchを買ったほうが
良いと思う。iPhoneは、通常のケータイでもないし、単なる音楽プレーヤーでもない。
そういう商品なのである。
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一方、販売日と端末価格は判明したものの、いまだバッテリーの稼動時間が未公表な
Willcom D4。ニュースサイト等では2時間程度と言われているが、ある筋からは4時間ぐらい
持たそうとしているという話も。正直、パソコン利用の視点で考えればどちらでも良かったりする
のだか、これを電話機能中心として考えると、世間で言われている貧弱という点は否めない。
一個人としては、スマートフォンの類で通話する気はほとんどない。EMobileのS11HTを
使っているがもっぱら移動しながらストリーミングラジオ聞きまくり、Googleカレンダをシンク
させ、ネットを見るぐらいの活用。この使い方で標準バッテリーでは1時間30分しか持たない。
そのため稼働時間をネガティブに考える必要はなく、むしろブラウザの貧弱さが解消され
通常のアプリがそのまま活用できる等を考えれば、D4のほうが良かったりもする。
かなり個人的な使い勝手に寄った話をしてしまったが、Willcom D4のポイントは
あのコンパクトさで、通常のアプリが走ること。
過去に東芝のLibrettoなど手のひらサイズPCは度々出ていたが、徐々に大画面化し
結局B5ノートぐらいに落ち着き、この手のひらサイズはスマートフォンの領域となっていた。
スマートフォンの場合、OSはWindowsMobileなどになるが、昔と比べ親和性は良くなった
とは言え、同じアプリは使えないなど何処か勝手が悪い。もちろん割り切りが必要なのだが
やはり勝手が異なるのは面倒だったりするのです。
そういう意味では、今回ハード的に省電力化され、このような形が出てくれたことは
個人的には感謝だし、一つの選択肢として増えたことは非常に良いことただと思う。
正直、こういうPCの認知度が上がって欲しいと思うが、価格面を考えれば高いし
そもそも複数台所有率は低く、一台目として買ってあれだけですべてこなすことも辛い。
実際のところはマニアのおもちゃどまりになってしまいそうな気がする。
ただ、今回はコスト面で高くなっても、製造コスト軽減でき本当に買いやすい
単価まで落ち着けば、一つのジャンルを確立できるかもしれない。
是非頑張って欲しいと思う。
※ D4、iPhoneの画像は各メーカーサイトから用いてます。

MediaFLO端末が一般公開

ケーブルテレビショー2008のKDDIブースにて、ひっそりとMediaFLOの展示が。
アメリカのベライゾン等で使われている端末を活用し、映像が再生されていたが
実験免許を取得し電波通して配信しているわけではなく単純にサンプル動画が
表示されているだけのもの。
ヲタとしては、ユーザーインターフェイスがどうなっているか。映像以外の提案例
はないかとか気になるところだが、一般のユーザーから見れば現状でも
サービスイメージが膨らんで良いのかもしれない。
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※ LG端末
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※ LG端末

動画共有サイトの主な利用目的は、著作権抵触動画の視聴

株式会社アイシェア(http://ishare1.com/)がリリースした
youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイト意識調査結果。
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著作権抵触動画が削除された場合に利用を止めるユーザーは約50%。
さらに利用回数が減ると答えたユーザーも含めると約75%にも達することに。
youtubeやニコニコ動画などは当初こそ自己創作物の公開場所的な役割が
期待されていたものの、実際はアニメやドラマ、PVなどが大半を占めていた。
最近、各社著作権保護を強化し始めたが、個人的には活気がなくなったようにも
感じていたが、それを裏付ける結果となっている。
そもそも、アニメやドラマ等が大量アップされ、視聴するユーザーが多かった背景には
 ・番組によっては視聴できるエリアが狭い。
 ・ネットというリアルタイムで会話できるツールがあるにも関わらず、番組の放映は
  エリアによって時間差が生じており感情の共有ができない。
 ・後に販売されるDVDの単価が高い。
   特に 番組が見られないエリアに在住していたユーザーにとって、知らない番組を
   いきなり買うやつはいない。(気に入った番組しか買おうという動機がおきない)
 ・後に販売されるDVDが番組開始の数ヶ月遅れで販売される。
   (本当に欲しいと思う人以外は、既に違う作品に目が移っている)
・コンテンツが大量製作され、すべてに金をかけていられない。また質が落ちた。
などなど、これ以外にもいろいろと挙げられるが一言で言えば、今の提供方法と
ユーザーのニーズがマッチしていないことがあげられるような気がする。
そんなところに動画共有サイトの登場で、エリアや時間の問題をクリア。
ユーザーにとっては非常に嬉しい存在となったと言える。
今回、著作権保護強化でyoutubeやニコニコ動画には問題なコンテンツは減りつつ
あるが、実際のところ海外の共有サイトへ移行しただけというのもある。
Share、Winnyなどの共有ツールが相変わらず減らない点等も考えれば
取締りよりも、まずどうやったらユーザーが正規な方法で使ってくれるか考え
やるべきことをやるというのが先のような気がしてならない。
一方、自己創作物については未だ作るための土壌が整っていない。
初音ミク、鏡音リン・レンなどのVOCALOID(ボーカロイド)を使ったものとか
あるが、一般的なユーザーが自ら創作する意識もまだ低いし、できるツールも
少ないうえ素人には使い勝手が悪い。
「写るんです」のようなバカチョンさが誰もがかんたんにできる環境が整わないと
難しいというのが正直なところ。
ユーザーの意識含め早く環境が整うことを願うばかりである
アイシェア プレスリリース
http://blog.ishare1.com/press/archives/2008/05/231300.html

PCのコンテンツをケータイで。ポケットUサービススタート。 

ドコモが発表したポケットU。
PCに蓄積したコンテンツをケータイからNW経由でアクセスして
視聴等ができるサービス。
この手のサービスは個人的には凄くありがたいサービスで、結構前から利用していたする。
最初は、I・ODATAのTVキャプチャー用ソフト「どこでもmAgic」で、PC to PCで利用。
その後、orbではPC to PC に加え、PC to Windows Mobile で利用。
今回のポケットUは、これにPC to ケータイも可能に。
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月額500円というのが嫌なところだが、結局乗り換えてしまいそうな気がするのだが
ただ、画面イメージを見ると、色合い等は異なるものの、なんとなくorbのメニューに
近いものが。
仮にorbをベースとしたら、そのうちorbもケータイ対応してくれるのか?
というか、そうなってくれると非常に嬉しいのだが・・・・・

40万台以上のi-phoneが中国で稼動中

i-phoneの販売台数に対して、AT&T等のキャリアの契約者数がイコールにならない
というのは、何度となくニュースであがっていましたが、その一部が中国内で稼動して
いるということが判明した模様。
確かに、去年の夏に香港に行ってきたがケータイの電話機を販売するお店がひしめき合う
先達市場では、i-phoneがどの店でも売られていたし、SIMロック解除する店も多かった
ですから、なんとなく納得できてしまったりします。
この記事では、中国でi-phoneを販売・・・・と書かれていますが、中国の人口で見れば
出したら売れそうですけど、そもそもSIMロック解除等が盛んな場所では、APPLEの
やり方だと、組むキャリアにとっては旨みがないような感じがしてしまうのですが・・・・。
また、日本でもドコモやソフトバンクが出すとか言われてますが、おそらくネタにはなるで
しょうがあまり効果はなさそうですね。既にi-pod touchが販売され、あの斬新な操作感
は今でも体験できるわけだし、普通のユーザーはあれでi-modeやY!ケータイが使える
と思っているだろうけど、実際販売されるものはおそらく搭載されないと思われる。
できるのは、WillcomのW-ZERO3やソフトバンクのXシリーズ等のインターネットまでと
言われたら、マニアはまだしも、普通の人から見れば、それでも利用するのは限られ
そうな気がする。むしろ、無知なユーザーが欲しい欲しいと理解せぬまま買い込んだ
ものの、イマまでのが利用できないことに気がつき、しかし契約した時点で割賦で
縛られ、身動き取れなくなり、結果消費者センター等に駆け込み騒ぎが起きるという
のが容易に想像できてしまうのだが・・・・。
そもそもは、アップルがi-phone出した直後にtouchも販売してしまったことが
大きなミスのような気がするのですが・・・・・。
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中国で「iPhone」40万台が既に稼働–In-Stat調査
2月18日11時50分配信 CNET Japan
 マーケットリサーチ企業In-Statの調査報告によると、2007年末の時点で
40万台ものロック解除された「iPhone」が、中国移動(チャイナモバイル)の
ネットワーク上で稼動していたという。
 In-Statは、Appleが2007年に販売した370万台のiPhoneのうち、10%以上は
中国で売り上げられたものであると明らかにしており、この情報をチャイナモバイル
と関連付けた。また、今回の情報は、いわゆる「iPhoneギャップ」現象とでも呼ぶべき、
2007年のAppleの出荷総数と、米国および欧州のキャリアパートナーによって報告
されたアクティベーション台数との間に違いが見られている原因を解明する手がかり
ともなる。
 Appleが、新しいソフトウェアやiPhoneのブートローダに加えた変更によって
ロック解除されたiPhoneの使用を阻止しようと努めているにもかかわらず、多くの冒険心
に富むアントレプレナーが、堂々と人々の期待に応えようとしている。そして、これは
Appleにとっては、ある意味で機会損失をも意味する。なぜなら、Appleはキャリア
パートナーと、自社に有利な売り上げの配分に関する契約を結んできたものの、特定の
ネットワークに縛られない、ロック解除されたiPhoneに対しては、この契約が適用される
ことはないからだ。
 とはいえ、In-Statの調査報告でも示されているように、少なくともiPhoneには需要が
ある。In-Statは、中国の消費者が、マルチメディア機能とウェブブラウジング性能を
備えたスマートフォンを望んでおり、iPhoneが、このニーズに実に見事にフィットして
いると語った。しかも、中国人は、お金を払って購入する意欲も十分にある。実のところ
2007年に中国で販売されたスマートフォンの20%は、4000人民元(533ドル)以上の
製品だった。
 Appleは、iPhone販売に関して、チャイナモバイルと一時は協議を進めたものの
Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は、両社が1度だけ会合を持った
と述べるにとどまり、協議の重要性を否定した。iPhoneは、2008年中に、おそらく下半期
ではなく早い時期に、アジアで正式に発売される用意が整ってきているものの、すでに
中国では明らかに人気商品となっている。
※この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン
編集部が日本向けに編集したものです。
最終更新:2月18日11時50分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000005-cnet-sci
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